最近キトサンchitosanやキチンchitinという言葉をよく聞きますが、いったいどういうものなのでしょうか?そしてそれがどうして植物や農作物に良いのでしょうか?
まず、キチンというのは、甲殻類の甲羅、昆虫の殻、カビ類の細胞壁などに含まれる成分です。キチンは食物繊維の一種で甲羅や外殻を作り生物を守る働きをしています。
キチンの成分は高分子物質(分子同士が多くつながっており長い形状になっている)のため、水や酸にも溶けず消化吸収ができません。これに化学処理を施して、高分子状態を分解して低分子にしたものがキトサンです。
キチンは天然のもので簡単に精製できますが、キトサンは精製が難しかったのですが、現在では技術の進歩により完全なキトサンを作れるようになりました。
またよく聞くグルコサミンも、カニやエビなどのキチン質の主要成分として多量に存在しています。キトサンとは若干構造が異なりますが同じ仲間です。
生物の営みとしては、キチンが最初にあるのではなく、分子の一つ一つを積み上げてキチンになります。その原料となるのが低分子グルコサミン。このグルコサミンを体内の酵素がつ積み上げていってキチン質を作りそれがカニの外殻になるのです。
(2)園芸・農業にキトサン
キトサンはカニやエビの殻、昆虫の外殻などに含まれる動物性の食物繊維のキチンという物質から抽出される生物資源(バイオマス)です。その機能や性質に素晴らしい効果があり、農産物をはじめ医...
続きを読む(3)キトサンの安全性
キトサンは昆虫やカニの甲殻に 自然に含まれる天然成分です。生物の活動に必要なブドウ糖や砂糖よりも毒性が低いといわれるほど安全で、もちろん副作用もありません。 植物は大地・自然...
続きを読む(4)低分子キトサン
キトサンには分子量の大きさが違う低分子、中分子、高分子、また水に溶ける水溶性キトサン、溶けない非水溶性キトサンなどのさまざまな種類があり、それぞれ使い方によって性質も異なります。 ...
続きを読む(5)キトサンができるまで
カニ殻を酸とアルカリを使ってカルシウムや蛋白質を除去処理します。その後、再度酸処理するとキトサンができます。酸に溶けたものをキトサン、溶けない で沈殿したものをキチンという場合もあ...
続きを読む(6)キトサン溶液の作り方
◆1Lキトサン原液の作り方《用意するもの》 ・1~2Lの容器 ・お湯1リットル ・キトサン粉末30g ・クエン酸45g キトサン粉末を計量しま...
続きを読む(7)芝生にキトサンを使う
芝は種類によって手入れ方法が異なります。日本古来の芝は、園芸種として高麗芝、姫高麗芝、野芝があります。これらの芝は、夏の暑さには強いですが、冬は葉を褐色に染めて休眠するため、冬場に...
続きを読む(8)高麗芝にキトサン
芝を植えるときは、地面をならし、その上に芝を置き、目土を入れて出来上がり、というのが、建売住宅などでみる芝生です。見た目はきれいでも、これでは芝はうまく育ちません。 [capti...
続きを読む(9)西洋芝にキトサン
ケンタッキーブルーグラス などは冬でも青々としているためゴルフ場のグリーンなどでも使われる人気の芝です。しかしその手入れは想像を絶するほど難しいのが現実。 [caption id...
続きを読む(10)老化した芝生にキトサン
芝生は毎年生えかわって更新されないといつも美しい芝生とはなりません。しかし植えっぱなしの芝生はだんだん栄養素が欠乏し、勢いがなくなってくるのが普通です。病気や害虫にも弱くなって、い...
続きを読む(11)キトサン溶液の芝生への年間使用量
芝の種類 暖地型西洋芝 日本芝 寒冷地型西洋芝 対応する商品 主な品種 高麗芝、姫高麗、野芝、バッファローグラス、セントオーガスチン 、バミュー...
続きを読む(12)野菜へのキトサン使用量
野菜へのキトサン使用量 区分 倍率 摘要 土壌使用 150~200倍 手作業での倍率です。10アール(一反)あたり2~5L原液を必要水量に投入...
続きを読む(13)茶樹への使用方法
茶樹への使用方法 JAS法で弱ってしまった茶樹の回復にはキトサンが効果的です。樹勢が弱ると病気も発生しやすく、害虫にも害されやすくなります。キトサンを土壌と葉面に散布して...
続きを読む(14)草花・花卉への使用方法
草花・花卉への使用方法 キトサン溶液を使うことで短期物、長期物ともに開花が持続します。鑑賞期間を長く保ちます。 少な目の定期使用で効果が上がります。キトサンは発育を促進し、肥料...
続きを読む(15)バラの挿し木にキトサン
バラは野バラなどの台に接木をして増やしますが、この場合の接ぎ穂をキトサンに浸しておくと活着度が見違えるようによくなります。 [caption id="attachmen...
続きを読む(16)バラの黒点病にキトサン溶液
バラの栽培に手を染めますと、一番悩むのが黒点病(黒星病)です。黒点病は葉に黒点が出て、次第に黄色くなって葉を落としてしまう、バラにはつき物の病気です。バラ栽培は黒点病との闘いといっ...
続きを読む