[65]カニガラの脚部と甲羅
最近カニガラが人気です。たまごやでもいろいろ探していますが、このたびキトサン抽出用のカニガラを原料の段階で入荷しました。一つはカニの肉をとった後のカニガラを洗浄して乾燥粉砕したもの。甲羅も脚部も骨も一緒になったものです。
もう一つは、カニガラの脚部のみを選別したもの。甲羅は入っていません。
どちらが良いのかといったら、脚部選別の方です。
カニがらは甲羅と脚部に大きく分かれますが、キチン・キトサンの含まれる量は脚部の方が多く、肥料成分である燐酸分も多く含まれています。脚部カニガラは見た目もきれいで、まるで宝石のようです。これを畑に撒いてしまうのはちょっともったいない、と思えるほどです。
価格は脚部カニガラのほうが若干高いですが、菊やバラなどコンテスト用に作りこむ園芸家はぜひ脚部カニガラを使ってみてください。
一方、広い畑に撒く場合は脚部カニガラは高いので、その場合は普通の「国産カニガラ」をお使いください。
もっと安いカニガラも取り扱っていますが、こちらは産地が不明となっています。おそらく東南アジア産のものでシャンハイガニ、もしくは淡水産の食用カニや海老などの甲殻類が多く含まれているかもしれません。輸入のカニガラが危険、ということはありませんが、より安全性を求めるなら、国産カニガラをお勧めいたします。
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