[37]木酢液の選び方

炭の場合には高温度で焼いた白炭、低温度で焼いた黒炭、あるいは広葉樹の炭と針葉樹の炭では、その構造が異なるため用途によって使い分ける必要があります。

しかし木酢液はその原料が針葉樹あるいは広葉樹にこだわらなくても大丈夫です。それよりも、液を採取するときの煙の温度が重要です。この煙の温度によってできあがる木酢液の成分が異なるからです。

最適な採取温度は82~135℃。そして、煙から結露した原液(粗木酢液)には有害なベンツピレンを含むタールが含まれていますので、それを6ヶ月以上寝かせて、沈殿したタール、上澄みを分離した中間層のものを使うのが安全です。

この過程で作られた木酢液は透明感のある褐色をしています。さらに出来上がった木酢液を蒸留したものが、蒸留木酢液といわれるものです。これはさらに色が薄く淡褐色(淡黄色)です。

発がん性物質である有害物質ベンツピレンは、この蒸留を経ることでほとんどなくなってしまいます。ただし、蒸留とともに有効成分も減ってしまいます。

当店で扱っている備長炭木酢液は、蒸留したものではありませんが、煙の採取温度に気を使い、採取された粗木酢液は6ヶ月以上静置し、三層に分離した中間分を取り出し、さらに炭を加えて有害物質を除去したものです。

蒸留していませんから有効成分はたっぷり含まれています。お値段はスーパーやホームセンターで売られているものに比べるとやや高め。ただし、農家やプロの園芸家にもご満足いただける品質確かな製品です。

木酢液を薄めて毎回の潅水代わり(1000倍くらいに希釈)に使うと菜園・花壇・果樹の勢いが変わってきます。これは木酢液が土壌の微生物を活性化するからなのです。
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