[32]パーライトとコガネムシ
たまごや商店では、レアな資材を選んで販売しておりますが、最近取扱を始めたのがパーライト。パーライトはガラス質の岩石を発泡させた白い粒状のもので、保水性と排水性を兼ね備えた土壌改良材として古くから親しまれているものです。
なんでいまさら珍しくもないパーライトを扱うのか?
それは、パーライトがコガネムシの幼虫を忌避する効果があるからです。
園芸家にとって、コガネムシは本当に腹が立ちます。株が急に元気がなくなり、どうしたのかと思って株に触ると、地面からポロリと取れてしまう。根が切られているのです。この犯人はコガネムシの幼虫なのです。
特に有機栽培の場合、堆肥や腐葉土など有機質の資材をふんだんに使いますが、コガネムシやカブトムシはこれらの有機物が大好物。大繁殖するのも無理はありませんが。そこで出番となるのがパーライト。
パーライトはコガネムシが嫌う微生物を増殖するという研究結果が出ているそうで、コガネムシ対策にはパーライトを10%ほど用土に混ぜるといいとか。ブルーベリーやバラの愛好家にはすでにおなじみの資材です。パーライトはとても軽いので、ハンギングバスケット作りや屋上緑化資材としてもオススメです。
なお、コガネムシの幼虫は根を食い荒らすので「ネキリムシ」とも呼ばれますが、ネキリムシは本来「カブラヤガ」や「タマナヤガ」の幼虫を指していい、コガネムシとは別物です。
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