[402]肥料の希釈について

液体肥料の希釈倍率についてお問い合わせを多くいただくので、ここでまとめたいと思います。

まず、1000倍希釈。

1000倍希釈とは、1gのものを1000gの水で薄めることをいいます。

#厳密には水999gですが、わかりやすくするために1000gとします

1gを10gの水で薄める→10倍希釈
1gを100gの水で薄める→100倍希釈
1gを1000gの水で薄める→1000倍希釈

クロレラ液体

 

よくある質問で「2000倍希釈液を10L作りたい」という類があります。

希釈液が10L=10000cc=10000gとなるには

10000g÷2000倍=5g

ということは、5gの肥料を10Lの水で希釈すれば2000倍希釈液になります。

10gの肥料を同じ水量10Lで割ると1000倍希釈液になります。

#水1g=1cc=1mlとします。
#水1リットル=1L=1000cc=1000ml=1000g

肥料の希釈例(体積比):

・3リットルくらいの容器に、「サトウキビのちから水」を10cc入れ、水を1リットル(1000cc)加えますと100倍希釈液になります。

・15リットルくらいの容器に、「サトウキビのちから水」を10cc入れ、水を10リットル(10000cc)加えますと約1000倍希釈液になります。

なお、肥料の場合ですが、肥料を撒くときには希釈倍率よりもその範囲に原液をどれくらい撒くかを先に決めます。
作物にとっての肥料成分の必要量です。

その量を決め、それを撒くのに撒きやすく希釈するというのが、正しい考え方です。
原液10ccと決まれば、それを撒くための水量は何リットルでもかまいません。
つまり、希釈倍率はあまり重要ではありません。

※肥料の場合です。
※農薬は希釈倍率を守って散布します。

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