[347]ナスの植え付け(NHK やさいの時間の補足)

今日(2019.04.21)のNHK やさいの時間で、ナスの植え付けのことを放送していました。

毎度のことですが、NHKは商品名を言わないので、実際にどれを用意していいか困ることがあります。
そこで今日は、具体的に商品名を紐付けして説明したいと思います。

ナスは栽培期間が長いのでしっかりとした土作りが必要。
通常の「やさいの時間」で使用している肥料より多めです。

使う資材は…

  • 完熟牛ふん堆肥…6L/平方m
  • 化成肥料…100g/平方m
  • 熔リン…50g/平方m
  • 発酵魚粉…50g/平方m
    ※施肥は溝施肥(苗を植える場所の真下に溝を掘ってそこに施肥する方法)

とあります。

・完熟牛ふん堆肥

これは市販の牛ふん堆肥のことでしょう。ホームセンターで売られているものでも大丈夫と思いますが、中には生っぽいものもありますので注意です。袋をかけてみて悪臭がしなければまず大丈夫です。
本当は完熟ではなく中熟程度がお勧めなのですが、判断が難しいので、袋表示に「炭素窒素率(C/N比):20-30」くらいのものを使ってください。

発酵牛糞堆肥-土のちから堆肥-【40L】N:0.8%、P:2.3%、K:0.9%、C/N比:21

・化成肥料…100g/平方m

NHKの番組で一番わかりにくいのがこの化成肥料。市販の化成肥料の成分はN6-P6-K6あたりからN15-P15-K15まで千差万別です。どれを使えば良いのか迷いますが、8-8-8あたりを使えばまず間違いないでしょう。
私としては有機化成888をお勧めします。
※N(窒素)、P(りん酸)、K(加里)

粒状-有機化成888 (N8-P8-K8)【2kg】漢方薬製法-有機率50%(硫酸加里使用)最高級有機化成肥料

・熔リン…50g/平方m

熔成燐肥ともいいます。天然鉱石を砕いたりん酸肥料です。
やさいの時間に出てくる熔りんは緑色していますが、岩石なので通常は黒いです。熔リンは「く溶性(酸で溶け出す)」のりん酸質で水に溶けないため、持続性があります。

ようりん【800g】-持続性の実肥-熔成りん肥  く溶性りん酸:17.0%、く溶性苦土:12.0%

・発酵魚粉…50g/平方m

発酵魚粉とありますが、「魚粉」のことと思います。市販の魚粕は品質にばらつきがありますので「魚粉」がお勧めです。魚粉は魚の粉で発酵はしていません。魚粉は飼料としても流通するので、発酵させないのが普通です。番組でも「魚のにおい」とありましたので、発酵していない魚粉をさしていると思います。発酵すると魚のにおいではなくなりますので。
魚粉は有機質の窒素分とりん酸分を補います。食味向上を目的とします。

魚粉【2kg】【動物性チッソ補給・アミノ酸肥料】 N:6%、P:6%

有機質を多く使うと肥効持続がよくなり食味も向上しますが、微生物や虫も寄ってきますので、病虫害対策をしっかり行いましょう。

また、ナスは寒さに弱いので、初期成育と雑草対策をかねて、マルチを使いましょう。1条50cm間隔の9150あたりがよろしいかと思います。

【穴あき】実物野菜マルチ【1条用】(95cm×10m)穴の間隔50cm【9150】

以上、NHK「やさいの時間」補足でした。
美味しいナスを作ってください。

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