[334]好光性種子には不織布を使おう
種まきの際に気にする必要のある事項、それはその種子が光を好むかどうかです。
というのも、種子の種類によっては、発芽時に光を好むものとそうではないものがあるからです。
そのなかで光を好むもの、これを好光性種子といいます。
ニンジン、ミツバ、バジル、パセリ、春菊、レタス、カブ、イチゴ、コマツナなどが好光性種子です。好光性種子は光発芽種子、明発芽種子ともいいます。
一方で、発芽時に光を好まないものは、ピーマン、メロン、カボチャ、トマト、スイカ、玉ねぎ、ネギ、ナス、キュウリ、大豆などがそうです。
これを嫌光性種子といいます。
なぜ同じ種子なのに好光性種子と嫌光性種子があるのかというと、これがよくわかっていません。
自然の状態では、種はこぼれてそのまま次の発芽のタイミングをうかがいますが、その際に明るい場所を好むもの、暗い場所を好むものと分化していったのでしょう。
あるいは、栄養のある種ですから、表面に落ちたものは食べられてしまい、たまたま深く潜ったものが生き残り、選別淘汰されてきたのかもしれません。
で、話は戻りますが、通常の種まきの場合。
播き床を作り、5mmから10mmくらいの深さに播き穴(播きすじ)を作りそこに播種、そして覆土をします。
この時に好光性種子の場合は、覆土をしないか、しても1-3mmほどにします。
しかし、ここで思うのですが、1-3mmとはいえ、黒い不透明な土です。
それをかけたら光は届かないと思うのです。あるいはまばら?…
そこで発芽をそろえるための技です。
不織布を使います。
種まきをしたら、少し鎮圧し、覆土は一切せず、不織布をぴったりかけます。
こうすれば、光は届くし、乾燥も防げるし、保温にもなり、雨による流亡も防げます。
好光性種子種子の種まきには不織布を使いましょう!
◆【生分解資材】もろこし村のべたがけシート「とうもろこしから出来たべたがけ資材」