[295]重曹を除草剤として使う

前回はお酢が除草剤として効果があるというようなハナシをしました。
今回は重曹を除草剤として使おうというハナシです。

重曹は炭酸水素ナトリウムまたは重炭酸ナトリウムあるいは重炭酸ソーダともいわれるナトリウムの炭酸水素塩です。
常温で白色の粉末です。
お掃除によく使う重曹ですが、この重曹には草を枯らせたり抑制する効果があります。

重曹

その仕組み。

重曹をまくと植物を老化させる「活性酸素」や「エチレン」が発生します。活性酸素やエチレンは細胞壊死の進行を早めます。
また雑草体内の水分が散を促進し枯らします。

使用方法は簡単です。

まず、粉をそのまま撒く方法。
さらさらと撒くだけです。

しかし、これですと吸収がイマイチ。

そこで重曹8％水溶液（水1リットルに対し重曹80g）を作りジョーロやスプレーで散布。こでだと雑草に満遍なくかかるように散布でき、効果が期待できます。

散布は雑草の生え始め、草丈10cm～30cm位のとき（50cm以下）が適期です。

対象となる雑草は一年生雑草、多年生雑草、蔓性の多年生雑草等です。
効き目がなくなった場合は、雑草の再伸長期に再散布しましょう。

◇重曹、そのほかの用途

重曹は農薬や除草剤としてではなく、むしろご家庭で掃除に使われることで知られた環境にやさしい安全な資材です。
研磨効果や鹸化効果があるため洗剤や洗剤の代用として茶渋落し、換気扇などの油汚れ・焦落としに使用されたりします。

そのほか脱臭（肉・魚臭さ、靴箱の脱臭）、歯磨き、うがい剤、入浴剤などによく使われます。
特に天然温泉はこの重曹成分で重曹泉となり炭酸ガスが血行をよくすることで知られています。

重曹は農作物や人畜及び水産動植物に害を及ぼす恐れがないことが明らかなものとして安全性が認められた特定農薬（特定防除資材）です。

安心してお使いください。

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