[219]肥料の配合を変える方法
今使っている肥料の配合を変えたい場合があります。
りん酸分を増やしたい、あるいは加里分を増やしたい。
窒素分も増えていいのなら、施肥量をただ単に増やせばいいのですが、窒素分は抑えたい。
なので窒素はそのままでその他の成分の変更願望が湧き出てくるわけです。
例えば10-10-10の肥料。
これは窒素10%、りん酸10%、加里10%入っているという表示でです。
これを10-10-20にしたい場合はどうするか?
まず、肥料のこの表示ですが、これはパーセント表示です。
でも実際に入れる成分はg(グラム=重さ)で考えたほうがわかりやすいです。
なので、これを重さにします。
10-10-10の肥料100gに含まれるのは…
窒素=10g
りん酸=10g
加里=10g
です。
一方欲しい成分量は10-10-20。
これを重量にすると、
窒素=10g
りん酸=10g
加里=20g
です。
追加で欲しい加里分は10gになります。
追加の加里分を何で補給するか?
例として当社の「硫酸カリ50」を使います。
「硫酸カリ50」は加里分を50%含む肥料ですから、100gの中に50gの加里分を含みます。
必要な加里分は10gですから「硫酸カリ50」を20g(加里分は50%=10g)追加すれば10-10-20の肥料になります。
硫酸カリ50は加里分以外の余計なものが入っていないので調整用には使いやすい肥料です。
養液栽培には完全溶解の「水耕栽培用・硫酸カリ」をお使いください。
【ポイント】
実際に肥料成分を考える場合ですが、必要な成分をまず重量で捉えるとわかりやすいと思います。
【関連資材】
硫酸加里50(硫酸カリウム)【1kg】水溶性加里50%
水耕栽培用・硫酸カリ【1kg】水溶性加里51%・完全溶解タイプ