[211]ピートモスに使う撥水防止・界面活性剤とは?
ブルーベリーの植え替えの適期となりました。
当店ではブルーベリーの植え替えに便利なピートモスを各種扱っております。
人気はカナダ産のピートモス。
pH未調整の酸性土壌です。
粒度は粗めの Coarce Grade が人気です。
もう一つ人気なのがカナダ産よりもっと荒い欧州産のピートモス。
こちらは表記は5-20mm(もしくは6-20mm)ですが、かなりモコモコしていて粗いです。
こちらも採取してそのままの未調整ピートモスです。
カナダ産、欧州産ともに酸度(pH)は3-5位です。
で、このピートモス。
パッケージを開けるとわかりますがちょっと湿った状態で販売されています。
これはピートモスというのは一旦乾燥してしまうと、再湿潤が難しい素材だからなんですね。
これは鉢の中でも同じです。
ピートモスを使った用土で植え込んだ鉢を、乾燥させてしまうと、カピカピになってしまい、水をやってもダーっと鉢底から出てしまい、よく見るとちっとも湿潤していないのがわかります。
こういう状態を避けるのが、撥水防止・界面活性剤です。
製品名はサイマトEZ、とアクアグロー2000G。
これらはピートモス、バークなどの農園芸用培養土の撥水を抑え、浸透を改善し、土壌中の水分分布を均一にする機能を持ちます。
鉢植えの品質保持では鉢中の水分コントロールがとても大事なのです。
ピートモスを使った用土作りをする場合、必須とも言える製品です。
で、サイマトEZ、アクアグロー2000G。
どちらを使えばよいのか?
これから用土作りをする場合は、アクアグロー2000Gをその際に混ぜてください。
よく混ぜることで、少ない量で効率的に撥水を防止します。
バーミキュライトの微粒子に成分を含ませてあり、また液体ではないので混ぜやすい製品です。
すでに用土作りは終え、栽培中の場合は、サイマトEZを使います。
これは液体ですので、潅水するだけでOK。
植物に対しても安全が確保されているので、安心して使えます。
使用量は…
◇サイマトEZ(液体)
500~1000倍希釈液を鉢植え全体に散布します。
◇アクアグロー2000G(粉体)
培土1000Lあたり500gを混合(培土100Lあたり50gの使用量)
サイマトEZやアクアグロー2000Gは、ピートモスだけでなく通常の鉢植え用土の作成の際にも使えます。
これらを使うと含水率が低めでも湿潤するので培養土の軽量化に役立ち、ばらつきがなくなるので品質向上に役立ちます。
製品は信頼と実績のあるアクアトロールス社(USA)製です。
ぜひ、鉢の植え替えの際に使ってみてください。
●ポイント
・鉢植えの品質保持では鉢中の水分コントロールがとても大事。
・それには撥水防止・界面活性剤を遣うのが効果的。
・用土作りの際には、アクアグロー2000Gを混ぜる。
・栽培途中の場合は、サイマトEZを使う。
【関連資材】
サイマトEZ(イージー)|撥水防止|土壌水分コントロール剤|親水剤
http://www.tama5ya.jp/product/1341
アクアグロー2000G|粒剤|透水剤【2.5kg】培養土専用界面活性剤
http://www.tama5ya.jp/product/1344