[165]硝酸カルシウムでおいしいトマトを作ろう
今回は、トマトに硝酸カルシウムを使う方法をご紹介します。
トマト栽培は4~5ヶ月の長期戦です。
長期物のポイントは成り疲れです。
成り疲れとは、スタミナが切れて走れなくなるマラソンと似ています。
肥料をあげても効かない状態です。
収穫がストップし、尻ぐされ病など病害も出てきます。
これを防ぐには、まず十分なマグネシウム補給です。
できれば元肥えのときに充分に与えたい。
そして、今与える肥料は即効性の窒素とカルシウム。
窒素にはアンモニア態窒素と硝酸態窒素がありますが、即効性があるのは硝酸態窒素です。
そしてカルシウム。
このカルシウムは水溶性であることが大事です。
硝酸態窒素と水溶性のカルシウムを含んだ肥料が硝酸カルシウム肥料です。
いわば夏の肥料。
この硝酸カルシウムを、土壌だけでなく、葉面散布します。
というのも、カルシウムは植物の体内では移動しにくいのです。
カルシウムは細胞の骨格を作る大事な要素ですが、それを葉面散布で成長する部分に葉面散布して直接与えるというわけです。
これで、夏場の成り疲れを克服し、途絶えることなく収穫可能となります。
ぜひ、硝酸カルシウムをお試しください。
硝酸カルシウムは、液体と粉体があります。
さらに粉体のほうは2水塩と4水塩の2種類があります。
粉体は水に溶かして使うので割安ですが、潮解性が高いので保管が難しいですが2水塩なら保管が効きます。
4水塩は水耕栽培用に溶けやすくなっていますが4水塩は放置しておくと全て液体になってしまいます。
水耕栽培に20kg袋取り扱い始めました。
硝酸カルシウム4水塩【20kg】硝酸性窒素11.7%(CaO 23.6%)
硝酸カルシウム2水塩【20kg】硝酸性窒素15.0%(CaO 27.7%)