[160]芝生にキトサン溶液を使用する

綺麗に管理された芝生

綺麗に管理された芝生

芝生は大変です。

なにが大変って?

まず、土壌が制約されている。
芝生を張るときに地面を耕しましたか?
おそらく耕さないで、そのまま上に芝生を乗せ、芽土を入れてお終い。
なんて張り方が一般的だったりします。

芝生はイネ科植物ですから、深く根を張りたい。
しかしそれもままならない。

次にその土。

野菜や花壇を作るのに有機質の上質な土を使っている人でも、芝生には余り気を使いません。芽土は赤土、もしくは砂だったりします。

栄養分、全くありません。

これには理由があり、目土に有機質の土を使うと、ミミズが増えます。ミミズは芝生の表面にポコポコ穴を開けます。

この穴は小さいので弊害はありませんが、このミミズ君を狙ってモグラ君が現れます。

モグラ君は芝生に大盛りの小山を作りまして、このために芝生は台無しになります。

モグラを寄せ付けないために→ミミズを増やさない→有機質を使わない

となります。

ミミズ撃退には「椿油粕」がお勧めです!

同じ理由で、肥料は液体のものか、粒の小さい化成肥料が主流です。
有機質の肥料を与えるとミミズが増えるからです。
これはゴルフ場でも同じです。

また芝生は常に刈り込まれます。
背を伸ばしたいのに、その都度刈られてしまう。
このストレスは大変なもの。

こういう過酷な環境で芝生を育てるのに役立つのがキトサン溶液です。

キトサン溶液を撒くと土壌に生息する有効微生物を増殖させ、微生物群のバランスを維持します。芝生は植わったままなので、連作状態といえますがこの環境を改善し、限られた土壌を維持します。

また、芝生本体に対しては踏圧や頻繁な刈り込みに対するストレス改善、そして根作りの充実を促進します。

苛酷な環境で病害も起こりやすくなりますが、キトサン溶液は植物本体の免疫力を増強し、病虫害にも強くなります。

【使用方法】

1,000平方m(300坪)あたり100倍希釈液を3000L散布
(原液30Lに水を加え3000Lにすると100倍希釈液)

ご家庭では

33平方m(10坪)あたり100倍希釈液を100L散布
(使用する原液は1L)

これを根が動く時期に散布します。

【散布時期】

西洋芝…2-3月に1回、5-6月に1回、8-9月に1回、11-12月に1回
高麗芝…3-4月に1回、6-7月に1回、9-10月に1回

※西洋芝は寒地型、暖地型によって異なりますが、夏枯れする種類は真夏は不要。夏も活動する種類は夏も散布します。
※高麗芝は11-2月は休眠しますので、散布は不要。
※オーバーシードで年間維持をする場合は、夏も冬も散布します。
◎芝生、バラ、野菜、果樹にも使えます。

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