[89]地温を上げる工夫(炭を活用する)
猛暑もそろそろ終わり、秋冬野菜の定植季節となりました。秋冬野菜は低温との戦いです。低温…ということは肥料が効かない、ということです。肥料をいかに効かせるかが、秋冬野菜の収穫のポイントとなります。
肥料はそのままでは植物は吸収できません。中間役として微生物の働きが必要です。微生物を働かせるには地温を上げる。これに尽きます。
地温を上げる方法には、ハウス栽培をする、ビニールマルチングをする(透明マルチを使う)、微生物資材を使う、などの方法がありますが、ここでお奨めしたいのが炭です。
炭は黒いので太陽光線(主に赤外線)を吸収し、そのため地温が上がると思われがちです。確かにその効果はあり、融雪剤として使われもします。これは地面に撒いたときの話です。
炭は土壌に撒いて使うのも良いのですが、土壌に混ぜて地中にあっても炭は地温を上げる効果があるのです。それは炭の持つ超音波の効果。超音波が地温を上げるのではありません。超音波が微生物を呼び寄せ、その微生物の働きで地温が上がるのです。
畑に撒く炭の量ですが1リットル(約200~300g)/㎡を土壌表面に散布し軽く耕起します。炭はそのままだと雨に流されますので、必ず土と混和してください。炭を撒くと表面温度は約5~7℃高くなりますが、マルチングをすれば完璧です。皆さんも秋冬野菜の栽培に粉炭を使ってみてはいかがでしょうか?
【関連商品】
【関連記事】
[74]超音波で微生物を呼ぶ「粉炭」
(Visited 2,075 times, 1 visits today)