生長段階で効かす肥料はいくらでもありますが、収穫後の「日持ち」をよくする肥料ってあるのでしょうか?
農家さんからしたら、とても重要な問題。
特に高価な贈答用の果実は日持ちが大事です。
そのあたり、考察したいと思います。
葉物でも果実でも、収穫後に日持ちさせるには、細胞壁が強固かどうかにかかってきます。
細胞の組織はまず「核」があり、その周りに「細胞質」があります。
その外側は「細胞膜」で覆われ細胞膜のさらに外側に厚くじょうぶな「細胞壁」があります。
この外側の細胞壁が壊れると腐ったり傷んだりして日持ちが悪くなります。
細胞壁を強固に結びつけるにはカルシウムが重要です。
カルシウムは細胞の骨格となるからです。
カルシウムは転流しにくいため葉面散布で補うのが良いとされますが、じつは根から吸収されるのが本当は良いのです。
それは葉面散布に比べ、根からのほうが断然吸収量が違うから。
カルシウムといっても、貝殻や石灰などの炭酸カルシウムは水に溶けにくいので根から吸収するのは望み薄。
使うのは硫酸カルシウムがよろしいです。
カルシウムの中でも硫酸カルシウムは水に溶けやすく水溶性のカルシウムとなって根から吸収します。
その効果的な硫酸カルシウム肥料はこれです。
◆粉末-カルゲンJAS-天然硫酸カルシウム|天然二水石膏【15kg】【有機JAS適合資材】
使いかたは簡単で、根元に撒くだけです。
潅水のたびに水溶性のカルシウムが根から吸収されます。
天然の石膏が原料ですので有機栽培にも使えて便利です。
これで日持ちもばっちり!!
あと、これは基本ですが、化成肥料を多用すると窒素効きすぎで軟弱になって日持ち悪くなります。
また収穫したら低温保管。
これも欠かせません。
《ポイント》
・日持ち向上には細胞壁強化効果の高いカルシウムを施用する
・カルシウムは水溶性の硫酸カルシウムで根から吸収させる
・栽培中は多肥にならないように気を付ける