山梨県に素晴らしい景観の渓谷があります。
西沢渓谷です。
西沢渓谷は笛吹川の源流です。
都会の喧騒を逃れるにはほどよい近さの渓谷で、ハイキングには最適です。
数十年ほど前に、友達とバーベキューをしに行ったことがありますが、景観が素晴らしく、また川の水が濃いブルーでとても魅力的。
でも、その時に近寄ってきたおじさん曰く「ここの水は毒があるから飲めないよ」とのこと。
水が碧色なのは、有害な金属成分を含んでいるからなんですね。
渓谷の上流に火山性の水源があれば硫黄が存在しますので、それと銅が結合して硫酸銅。
あるいは銅成分ではなく鉄成分(硫酸鉄)である可能性もあります。
※酸化していない鉄は青い
銅も鉄も肥料・農薬としても使えますが劇毒物扱いです。
ところで甲府周辺はブドウや桃の栽培が盛んです。
甲府盆地の気候が適しているのがその理由の一つ。
昼夜の寒暖差が大きく、夜間の冷え込みが糖度上昇に貢献する。
それともう一つ。
水があります。
笛吹川には廣瀬ダムという農業用に開発された湖があります。
このダムにより、甲府盆地広範囲にわたって灌漑ができ、おいしいブドウや桃の生産が可能となったわけです。
笛吹川は上流の西沢渓谷においては飲用に適しないほど金属を含んだミネラルウォーター。
下流のその水を使っているから、おいしい果実ができるのでしょう。
でも有害成分が含まれているのに大丈夫なの?
大丈夫です。
灌漑用の水は十分薄まっています。
結局のところ、作物の食味は水にトドメさします。
魚沼産のお米がおいしいのも、立山連峰のミネラルたっぷりの雪解け水のせいです。
銅、鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウム…いずれも沢山はいらないですが少しは必要。
おいしさの秘訣となります。
ところで、ミネラルとしての銅や鉄、亜鉛はなかなか単品では手に入りにくいです。
硫酸銅は劇毒物。
硫酸亜鉛も劇毒物。
そこで、素人にも簡単に使えるのがグルコン酸と結合した物質。
◆[軽]ヘルシャスCu(グルコン酸銅-銅含有14%)【1kg】食品添加物|扶桑化学
◆[軽]ヘルシャスZn(グルコン酸亜鉛)【1kg】食品添加物|扶桑化学
ともに食品添加物ですが、1000倍-10000倍に希釈して銅や亜鉛の微量要素剤として使うことができます。
ちょっとマニアックな資材ですが、活用の価値はありそうです。
《ポイント》
・食味向上の決め手はミネラル
・特に銅、鉄、亜鉛は大事な微量要素
・グルコン酸と結合したものが安全で使いやすい