肥料の三大要素といえば…チッソ、リン酸、カリですが、どれが一番大事なの?と問われれば…うーーん?
どれも大事といえば大事。一つ欠けても育ちません。
でも言ってみればリン酸が一番大事かも。
というのも、植物がチッソやカリを使うにはリン酸が必要という論があるからです。
チッソやカリがたくさんあるのに、リン酸がないと使うことができない、ということ、ほんとか?(諸説あります(笑))
そこで、そのリン酸ですが、分子式でいうと…H3PO4
水素3つとリンと酸素4つが結合した分子です。
結構大きい分子です。
分子が大きいと吸収されにくいですね。
そこで、登場するのが「亜リン酸」
亜リン酸は酸素が一つ少ない分子構造になっています…H3PO3
リン酸に比べ亜リン酸は分子が小さいため、吸収されやすいという性質があります。
また分子が小さいため植物体内で転流しやすいことも特徴です。
吸収されやすいということは根からも葉面からもどんどん吸収し、生長に貢献します。
難を言えば、亜リン酸肥料は値段が高いということ。
また業務用のため量も多いですね。
そこでお勧めしたいのが《亜りん酸ブラボー》と《亜りん酸MAX107》です。
《亜りん酸ブラボー(0-7-5)【800g】》→長期利用(元肥向き)
・りん酸と加里をバランスよく配合
・長期溶出型なので、育苗期間が長い、あるいは栽培期間が長い作物に適する
・播種時の使用土壌混和及び育苗期のセルトレイ散布ができる
・黒大豆の育苗時に施用
・ネギの育苗時に施用
・ラッキョウの植え付け時に施用
・健苗育成、増収効果、品質向上、根群充実、樹勢強化に貢献します。
《亜りん酸MAX107(P10-K7)【700g】》→ピンポイントに利用(追肥向き)
・りん酸が100%水溶性りん酸製剤なので即効性があります
・すぐに効かせたい場面(土寄時、夏越し、冬越し準備)でのスポット施用
・ネギの土寄せ時および夏越し施用
・ブロッコリーの土寄せ施用
苗の定植や種まきには亜りん酸ブラボー。
生育途中の花芽増強や果実肥大、葉物野菜には亜りん酸MAX107。
を使うとよいです。
ともに700~800gの少量品ですので、狭いベランダ菜園などにも使えます。
なお、亜リン酸は多用すると濃度障害が起きやすいです。
適正使用を心がけましょう。
《ポイント》
・定植の元肥には亜りん酸ブラボーを使う
・追肥には亜りん酸MAX107を使う
・亜リン酸は濃度障害を起こしやすいので適正施用を心掛ける