[590]人気のアガベ栽培に使う肥料
今、アガベが人気です。
アガベとは?
アガベとは、メキシコを中心とした中南米などの乾燥した地域に分布する常緑の多肉植物です。
サボテンとは異なったそのエキゾチックな姿はメキシコやカリフォルニアのテイストを醸し出した庭造りや、室内での観葉植物として人気が高まっています。
アガベは葉の形が竜の舌に似ていることからリュウゼツランともいわれ、またテキーラのアガベシロップの原料としても知られています。
アガベは品種によっては屋外でも栽培できますが、LEDライトを使ったコンパクトな室内栽培が人気のようです。
アガベは乾燥地帯に生息する植物のため、肥料なしでも栽培できますが、よりきれいな葉色、姿を作るにはやはり肥料が必要です。
この人気のアガベに使える、肥料を紹介します。
その前に用土ですが、赤玉土や軽石を使った排水性・保水性を備えた用土を使いましょう。
乾燥地帯に棲みますので特に排水性は大事。
分厚い葉に水分を蓄えているので少しくらい水不足になっても大丈夫です。
◆アガベの土(粗目)緩効性肥料入り【5L】アガベ、ダシリリオンに最適
まず、元肥(もとごえ)
用土に混ぜる緩効性肥料がいいです。
有機質のものより無機質のほうが土壌環境が安定します。
肥効2年と永く効くマグァンプKの大粒がおすすめです。
◆マグァンプK【大粒】【500g】(N6-P40-K6-Mg15)定番の緩効性肥料
マグァンプKがいいというのはリン酸分が40%と大量に含まれているからなんです。
そもそもリン酸て効きにくいんですね。
土に撒くと土中の金属と結合して固定化されるからです。
利用されないことを想定して、その分多く含まれているのがマグァンプK。
次に追肥(ついひ、おいごえ)ですが、これは基本葉面散布で補います。
使うのは、
・微粉ハイポネックス
・ホスプラス
・リキダス
・硫酸マグネシウム16
です。
いずれも葉面散布で使います。
微粉ハイポネックスはN6.5-P6-K19 と加里分がやたら多い肥料です。
この加里分が根張りを増強して、肥料成分を吸収しやすくします。
アガベには必須の肥料です。
後述のリキダスと混用して使うと相乗効果が期待できます。
希釈は1000倍-2000倍程度。
散布間隔は週1回もしくは2週に1回程度で十分です。
ホスプラスは亜リン酸加里肥料です。
亜リン酸はリン酸よりも分子構造が小さく、葉面散布でリン酸ガッツリ効きます。
希釈は2000倍程度。
散布間隔は週1回もしくは2週に1回程度で十分です。
次にリキダス。
リキダスはコリン、フルボ酸などの有機酸とカルシウムが混合されている肥料です。
カルシウムは通常不溶性ですが、有機酸を混ぜて水溶性にしているっぽい資材です。
ミネラル多く、コリン、カルシウムのおかげで根張りよくなります。
前述の微粉ハイポネックス混用で使います。
希釈は1000倍で週一散布でよろしいかと。
◆リキダス|ハイポネックス 【800ml】コリン、フルボ酸、アミノ酸、各種ミネラル配合
次に登場するのが硫酸マグネシウムです。
マグネシウムは中量要素といわれるくらい必要かつ消耗する要素です。
これが足りないと光合成がままならず、葉色が悪くなります。
青々とした元気なアガベにするには必須の肥料です。
即効性がありますので、散布して即、効果が確認できると思います。
◆硫酸マグネシウム16【800g】-粉末結晶・水溶性苦土16%肥料-完全溶解する苦土肥料
硫酸マグネシウムはホスプラスとは混用できますが、リキダスとは混用しません。
なぜかというと、マグネシウムとカルシウム(リキダス成分)は拮抗作用がありますので、お互い効かなくなるからです。
《ポイント》
・微粉ハイポネックスとリキダスは混用すると効果大
・硫酸マグネシウムはホスプラスと混用すると効果大
・マグネシウム剤はカルシウム剤とは混用しない
今回こちらの動画を参考とさせていただきました。ありがとうございます。