[579]カルシウム補給は葉面散布に限る
植物は土壌にある養分を根から吸収しますが、葉面からも吸収する能力を持っています。
葉面への散布は根から遠い生長点の近くにピンポイントで散布できることから即効性があります。
ですので施肥は根だけでなく、葉面にも行うと順調な生長が見込めるというわけです。
肥料養分には以下のように吸収されやすさ、移行しやすさがあります。
・チッソ、カリウム成分⇒吸収されやすく、移行も早い
・マグネシウム⇒吸収されやすいが移行が悪い
・カルシウム⇒吸収、移行ともに悪い
上記より、チッソカリウムは通常の土壌に与える肥料で間に合うことが分かります。
根が粛々と吸収してくれます。
ところがマグネシウムは吸収は良いものの移行が緩慢。
そこで生長点に向けての葉面散布が効果的となります。
さらに、カルシウムに至っては、吸収も移行も悪い。
これはもう葉面散布しかありません。
カルシウム肥料は根に与えても無駄!とは言いませんが、葉面散布主体がベストです。
カルシウム欠乏症、チップバーンなど症状には芽先に葉面散布しましょう。
トマトやイチゴのカルシウム欠乏による果実障害への対策には、肥大前の果実に散布することで効果が得られます。
欠乏症になってからでは手遅れになる場合が多いので、障害が出る前に予防的に散布するのが望ましいです。
お勧めの資材はカルシウム海藻エキス。
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《ポイント》
・マグネシウム肥料は葉面散布が効果的
・カルシウム肥料は葉面散布でしか効かない
・障害が出る前から予防的に散布する