お掃除に活躍するのがクエン酸と重曹(じゅうそう)。
この二つがあれば大体事足りる、ともいわれます。
で、この重曹。
別名重炭酸ナトリウムともいい、ややアルカリ性ですが、このアルカリ性と鹸化作用により、たんぱく質汚れを落とします。
人体にも環境にもやさしい資材ですので安心安全に使えるので人気です。
しかし、安全な資材である反面、重曹では落とせない汚れもあります。
例えばプラスチックのお風呂のイスや洗面器。
お風呂洗剤でタワシでこすっても落ちにくい汚れです。
だんだん汚れが溜まっていって見映えが悪くなっていませんか?
そんな頑固な汚れに使えるのが炭酸カリウムです。
#炭酸カリウムはカリウム肥料になるので水槽の水草肥料として長年愛用されてきた
で、この炭酸カリウムですが、これは強アルカリ。
アルカリなので汚れ(特にたんぱく質汚れ)はがっちり落とします。
#というか溶かしてしまう
市販の「アルカリ●●水」と呼ばれる資材はこの炭酸カリウムを水で溶かしたものです。
作り方は簡単ですが、強アルカリなので、手袋、できればゴーグルもしたほうがいいでしょう。
#目に入ったら大変です。
水を1L用意し、それに炭酸カリウム5gを投入。
よくかき混ぜます。
この時若干発熱するのでご注意!
出来上がった0.5%溶液はいわゆる「アルカリ●●水」となります。
キッチンでもスプレーすることで油汚れにもばっちりです。
この炭酸カリウム溶液を浴槽に溜めて椅子を浸漬して置けば1日ほどでお風呂椅子の汚れがはがれて浮いてきます。そして椅子はつるつるに。
浴槽に使うときは…
浴槽のお湯(残り湯)200Lに対し100gほどの炭酸カリウムを事前にバケツ等で溶かし、それを投入します。風呂イスや洗面器を浸漬し、追い炊きします。
1日で汚れが剥離されます。
※プラスチック製の浴槽のみ使用可能
※風呂釜は大丈夫
※大理石浴槽、金属浴槽、天然木浴槽不可、入浴剤使用の残り湯不可
※洗浄を保証するものではありません。参考知識としてご利用ください。
《ポイント》
・炭酸カリウムは重曹より強力に汚れを落とす
・強アルカリのため重曹と違って取り扱いは注意する
・炭酸カリウムは肥料にもなる