[566]果樹の連作障害はじつは生理障害
花木や果樹の場合、年々花が少なくなってくる、あるいは実のなり方が少なくなってくることがあります。
これって、連作障害なの?
連作障害とは、限られた農地で毎年同じものを連続して作っていると、段々生育が悪くなってきます。
これを連作障害といいます。
「トマトやナスなどのナス科、キュウリやゴーヤなどのウリ科、インゲンや大豆などのマメ科、キャベツやブロッコリーなどのアブラナ科。これらを植えるときは、連作障害を防ぐために、前回のもの(科)と異なるものを植えましょう。」等と一般的にはいわれます。
畑の場合は、1年間で植え付け、収穫をくり返しますので、これを連作ということができます。
が、花木や果樹は毎年植えることはなく、植えっぱなしですよね。
それでも連作障害は起きるの?
いいえ。
花木や果樹の場合は厳密には「連作障害」とは言いません。
が、同様の障害が出ることがあります。
その障害はほぼ生理障害で、病気ではなく、栄養不足。
とくに微量要素の不足によるものです。
果樹でいえば、その収穫量ったら膨大ではないですか?
ごっそり収穫。
そりゃ、栄養分足りなくなりますよ。
その分補給してあげなければなりません。
いや、肥料はあげてるよ。
窒素・リン酸・加里は万全です、とおっしゃいますか?
微量要素はどうでしょう。
窒素リン酸加里に比べて、微量要素は自然の状態ではなかなか補給されません。
収穫で潤ったなら、それに見合う微量要素は丁寧に補給してあげてください。
特に不足しがちなのはマグネシウムです。
通常に肥料を与えるなら、マグネシウムの入った有機肥料がお勧めです。
持続性があり、マグネシウム強化型の「フィッシュヒーロー」
◆フィッシュヒーロー(N8-P10-K6-Mg2)【20kg】魚エキス入り極上有機ペレット肥料
通常、窒素・リン酸・加里の肥料を与えているなら、別途マグネシウムを与えてください。
持続性のあるキーゼライトがお勧めです。
◆天然硫酸苦土肥料「キーゼライト(粉体)」【15kg】持続性のある水溶性マグネシウム
《ポイント》
・果樹の連作障害はじつは生理障害
・不足しがちなマグネシウム主体に補給しよう
・マグネシウム強化型有機肥料なら万全