[560]余ったキトサン溶液の活用法
《キトサン溶液を使った余りが1年くらい経ってしまったが使えますか?》
このようなご質問を多くいただきます。
キトサンは【粘度があるうちは】キトサンの効果が望めます。
◆キトサンの効果
・放線菌を増殖させ土壌を健康の保つため連作障害対策になります
・米作などでは冷害にも強くなります
・樹盛回復効果があり、特に老木の樹勢対策に効果があります
・茶は春の芽出しが早くなり増収に結びつきます
・果樹は早春からの活動が早まり、糖度上昇、収穫増収が期待されます
・葉物野菜では生育がよく、ナス、トマトなど果菜では成り疲れを防止します
・果実の色や艶を良くし濃厚な味となり日持ち良くなります
・施肥による濃度障害、硝酸態窒素の残留が解消し減肥、減薬を可能にします
しかし1年くらい経ってしまうと、粘度がなくなりサラサラになってしまいます。
こうなるとキトサンとしての効果は望めません。
しかし、キトサン溶液の溶媒(キトサンを溶かす相手の液体)は食酢ですので、その中に含まれる有機酸等は植物にとって有効です。
食酢の中の有機酸は1年くらいでは劣化しません。
有機酸は植物の代謝を高め、また含まれる酢酸は殺菌、静菌、抗菌効果がありますので撒けば健全育成が期待され、また病害予防にもなります。
◆有機酸の効果
・硝酸が溜まってしまった野菜の代謝に
・日照不足で代謝不良になったとき
・窒素過多で虫が付きやすくなったとき
・農薬と併用することで薬効を高めます
1年経過してサラサラになってしまっても、捨てずに散布してください。
有機酸としての効果が望めます。
キトサン溶液は日々分子が壊れて、劣化しますので、なるべく使い切る量をこまめに購入しましょう。
《ポイント》
・粘度がなくなったキトサン溶液はキトサンとしての効果は望めない
・しかし含まれる有機酸は1年たっても効果は発揮する
・キトサン溶液は使い切るだけ都度購入しましょう。
◆キトサン溶液【1L】即効性と持続性|キトサン農法で品質向上