[553]夏秋トマトの葉先枯れ症対策には硫酸カリ
家庭でも農家さんでも人気のトマト。
トマトはそれ自体収穫期間は長いのですが、春に比べ、夏秋の時期になると障害が出やすくなってきます。
これは主に生理障害なので、カルシウムやマグネシウムなどの微量要素の補給が効果的だったりします。
その生理障害ですが、夏秋トマトの場合は「葉先枯れ症」というのが結構悩ましい。
この葉先枯れ症の原因は病原菌ではなく、カリウム不足によるものです。
なので、硫酸カリウム500~2000倍希釈液を週2回程度葉面散布することで葉先枯れ症を抑制することが可能です。
※週1回では抑制できないのでご注意
また、植物体自体にカリウム成分が不足していることも多いので、土壌にもカリウムを追肥しましょう。この場合も硫酸カリ希釈液か、あるいは草木灰やパームアッシュなどのカリウム肥料でも効果があります。
硫酸カリを散布したからと言って、枯れてしまった葉先は回復しないので、きれいに除去してから散布すると良いです。
また枯れた葉を放置していると灰色かび病を誘発することにもなりますので、忘れず除去しましょう。
《ポイント》
・夏秋トマトにはカリウムを忘れずに
・土壌には草木灰やパーム焼成灰
・葉面散布は硫酸カリ
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