花屋に並んでいる新入荷の苗は、小さいながらもがっちりしっかりしてますよね。しかも背丈低いのにその状態で花が咲いていたり。
自分で種まきをして苗を作ると、なんかひょろひょろに育ってしまうことってありますよね。
・節間が開いている
・ひょろひょろと細い
・元気がなく頼りない感じ
・根元がぐらぐらしている
このひょろひょろに育ってしまうことを徒長といいます。
徒長状態が続いているとまともな収穫が望めませんので、解決する必要があります。
まずはその原因を知りましょう。
原因を知って解決することができます。
【徒長の原因】
・日照不足
苗は太陽光を欲して生長しますが、太陽光が少ない場所や曇天が続くと光を求めて伸びてしまいます。色も白っぽい。
解決策は太陽によくあてること
・密集
苗は太陽光を求めて伸びますが、隣に競争相手がいると、我先にと伸びてしまい、これも徒長の原因となります。
ゆとりの間隔を置いて植えましょう。
種まきしたときはしっかり間引きをします。
・風が当たらない
風を当てることで茎がしっかりし、徒長を防ぐことができます。
苗を大事にしすぎて、風に当てないようにしていると徒長の原因となりますので、ある程度戸外にさらして鍛えるようにします。
・高温
植物の種類にもよりますが、高温で徒長することがあります。
昼間の高温は大丈夫ですが、朝晩も気温が下がらないと徒長することがあります。
ハウス栽培などでは夜間の温度にも気を付けましょう。
・過湿
湿度や土壌水分が多いと徒長の原因となります。
土壌の水はけに注意し、いつも湿った状態を避けます。
水やりは朝に行い、夕方には乾いている状態が望ましいです。
土が乾く状態を作ることで、しっかりと生長します。
・窒素過多
徒長の原因になるのが肥料のやりすぎです。
肥料成分の中でも特に窒素は生長に貢献しますが、多すぎると徒長します。
窒素過多に気を付けまましょう。
要は【過保護に育てない】ことが徒長防止につながるということでしょうか。
【徒長を防ぐお勧めの資材】
◆タキイ-トマト元気液肥(0-5.5-8)【1100cc】桃太郎系トマトの栽培に最適窒素0で徒長防止・抑制栽培
窒素成分0(ゼロ)の液肥です。
トマト用となっておりますが、メロンキュウリなど多くの果菜に使用できます。
豊富に含まれるカリ成分が拮抗作用によりチッソの過剰吸収を抑制し過繁茂を防止して健全な生育が図れます。
◆サンアグロ|グロースター2号(0-5-5)【5kg】葉面散布肥料 高濃度散布可
窒素成分0(ゼロ)の液肥です。
糖とアミノ酸を含む高濃度散布が可能な葉面散布肥料で100倍または50倍という高濃度散布を可能にしています。
窒素過剰な状態で徒長、過繁茂になっている場合に養分バランスを調整します。
果菜類では収穫打ち切り2週間前に散布することで葉の中の残存養分を全部果実に送り込んで収穫できます。
ブドウのは花ぶるいにも効果あり。
◆ピータース 15-2-20(14-1.5-19)【10kg】パンジー、サルビア、ビンカ、ポットカーネ他鉢物 微量要素入り高純度粉末液肥
ピータース 15-2-20は鉢物・花苗生産者が好んで使う肥料でコンパクトな生育になるように設計された肥料です。
パンジー、サルビア、ビンカ、ポットカーネーションほか鉢物植物全般に使用できます。
チッソは含まれますが、その他の微量要素の働きでがっちりとした苗に仕上げることができます。
《ポイント》
・徒長を防ぐには窒素少なめの肥料を使う
・過保護に育てない。