[546]異常気象対策~《高温》対策資材(その2)
先日、テレビで天気予報を見ていたら、今年(2023年)の夏の気温予報をやっていました。
日本地図で高温予想の色を日本地図で示していたのですが、なんと全土にわたって真っ赤っかでした。
去年(2022年)も暑かったですが今年はさらにそれを上回るという予報。
これは農家さんは大変です。特にハウス農家さん。
寒冷紗など物理的な対策は施すとして、暑い夏、特に夏後半に効く資材を紹介します。
それは「グリベテン」
グリベテンは植物が受けるストレスを浸透圧調整機能でコントロールする「グリシンベタイン」を配合した、新しい資材(肥料)です。
#製造は信頼できるハイポネックス社ですので安心です
#肥料登録あり
グリシンベタインとは?
《グリシンベタインの機能》
・高湿度、低湿度、高塩分条件下での浸透圧のバランスをとる
・光ストレスによる酸化反応を防ぐ光化学系IIの調整
・温度ストレスにより抑制されがちなルビスコの活性化、炭素固定を増加
・生殖器官の保護
ということです。
#難しい??
つまりグリシンベタインが持つ優れた浸透圧調整作用が夏の干ばつや高温ストレスから植物を保護してくれるというもの。
さらにカルシウムとホウ素が添加されていますので、これらの相互作用により植物の細胞組織を強化し、弾力性を与えます。
その結果、ひび割れ、裂果、奇形果の発生を軽減して出荷可能な果実の量を増やします。
トマト、イチゴ、果菜類、葉菜類の品質向上、収量アップには欠かせませんね。
なお、グリベテンは収穫期に使いますが、生長期にはボンバルディアをお勧めします。
植物の持つ本来の機能に作用してその機能を強化する資材を「バイオスティミュラント資材」といいます。
ボンバルディアやグリベテンはそういう類のバイオスティミュラント資材。
これで暑い夏を乗り切りましょう!
《ポイント》
・夏後半の収量確保の決め手はグリベテン。
・夏前の成長期にはボンバルディア。
※バイオスティミュラント資材→植物本来の生命力や機能を高め、耐寒性・耐
暑性・病害虫耐性及び成長促進を促す物質及び、技術の総称。