[523]カニガラを元肥、冬肥えに使用する

カニ、エビ、シャコなどの甲殻類。
これらの生物の乾燥した甲殻はタンパク質が約30%、炭酸カルシウムが約30%、キチン質が約30%含まれています。

国産脚部カニガラ

これを土壌に施用すると…

タンパク質→窒素分、アミノ酸の肥料
炭酸カルシウム→カルシウム肥料、酸性土壌の改良
キチン質→病害予防、土壌改良効果

として働きます。

カニガラを10aあたり100kg散布しますと、カニガラの種類にもよりますがキチン量としては15-66kgほど補給されます。

このキチン質が土壌中の環境改善を行い病害予防効果がみられるのです。

キチン質は分解に時間がかかりますので、施用後すぐに効果が出ません。
また、含まれるタンパク質は生の状態ですので、施用後2週間~30日ほどしてから定植します。

また、病害予防を期待してたくさん入れたいという気持ちになりますが、一度の多量施用は効果的とはいえないのです。

なぜかというと、キチン質の投入量は自然界における昆虫や、キノコ類、土壌微生物の死骸によるキチン質の土壌への還元量とすべきという論から来ています。

少量を3-5年かけて連続投入すると土壌改良効果が発現し、病害発病率も低下するとされていますので、少量連続投入を心がけましょう。

ナシ

例:ナシへの施用効果

・施用量:1本あたりカニガラ15kg
・土壌の団粒化
・樹勢旺盛
・ダニ、カメムシ等の病虫害減少

また、効果を早く得たい場合は前もってたい肥作りの際にカニガラを入れ、それを施用します。

たい肥作りの際にカニガラを投入すると、発酵中に増殖されたキチナーゼが大量に含まれることになり、これが土壌微生物層を改善し病害予防効果が見られます。

ぜひ、土壌効果の高いカニガラ(もしくはカニガラ入りたい肥)を元肥、冬肥えに使ってみてください。
継続使用ですよ。

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※食の安全に厳しいカナダ産カニガラ

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