油粕いろいろシリーズ?
今日は椿油かすの話をします。
椿油かすは椿の実(種子)を圧搾して油を搾り取った残りかすです。
椿油といえば伊豆大島の特産ですが…
#大島の椿油は高級品です。
肥料として販売されている椿油かすはほぼ100%中国産です。
#残念ながら??(笑)
使用されている種子も椿に近縁の茶の実などを使用されているようで、純粋の椿油粕といえるかどうかは疑問ですが、含まれる成分はそれほど変わりませんので、有効利用できるかと思います。
前回取り上げたニーム核油かすは、肥料としての油かす活用もさることながら、むしろ含有成分アザディラクチンの害虫忌避効果を期待する資材でした。
今回紹介する「椿油かす」も油かすとしての肥料効果よりも、含まれるサポニンによる効果を期待する資材です。
椿油かすの成分は…
窒素全量 1.1%
リン酸全量 0.3%
加里全量 1.0%
粗サポニン 16.4%
と窒素りん酸加里は大したことありません。
窒素肥料としてやっと使えるかどうかの含有量です。
しかし、一番下の成分
「粗サポニン 16.4%」というのが優れモノなのです。
椿油かすは椿の実から椿油を搾り取った粕です。
この粕に含まれるサポニンは石鹸成分にもなる界面活性剤。
#椿由来のシャンプーは高級品です。
この界面活性剤は人体には無害ですが、ナメクジ、カタツムリ、ジャンボタニシ、コガネムシ幼虫など幼虫・軟体生物に対して呼吸阻害などをもたらし、忌避効果が期待できるのです。
ブル-ベリー鉢に住み着くコガネムシ幼虫や、芝生のミミズ忌避、花壇や圃場のナメクジ忌避に効果あります。
また界面活性効果は湿潤剤としても使えますので、撥水してしまったピートモスの復活にも使えます。
なお、椿油かすは魚毒性が確認されておりますので、池や湖、河川などに流れ出さないよう使用にあたっては十分気をつけてください。
#サポニンは紫外線で簡単に分解されますので、2~3日で分解し魚毒性はなくなります。
◆椿油かす【椿油粕】ペレット【2kg】
◆椿油かす【椿油粕】ペレット【20kg】
◆椿油かす【椿油粕】ペレット【100kg】