園芸肥料の定番といえば油かす。
量販店やホームセンターなどの園芸売場で売っている油かすは「ナタネ油かす」です。
じつは油かすというのはほかにもいろいろあるんですね。
菜種を絞った油⇒ナタネ油
大豆を絞った油⇒大豆油
米を絞った油⇒こめ油
などなど。
これらの油を搾った後に生じる残渣が「油かす」となります。
油はメイン商品で、油かすは副産物です。
しかし副産物とはいえ栄養分豊富な豆や穀物から脂分だけを絞った粕ですから、かなりの栄養分が残っています。
なので肥料や飼料にうってつけというわけ。
今日はおススメの三大油かすを紹介します。
◆ナタネ油かす
菜の花のタネ(菜種)を絞った油かすです。
肥料成分は(N5-P1-K1)と窒素分主体です。
※N=窒素、P=リン酸、K=カリウム
ナタネ油かすは、肥料成分が安定しており古くから使われる肥料です。
古典植物や皐月、盆栽などに今でも好まれて使います。
◆大豆油かす
大豆を丸ごと絞った油かすです。
成分は(N7-P1-K1)と窒素分が多いです。
窒素はコリンやアルギニンの形で含まれているためアンモニア性窒素に変化するのが早く、有機肥料でありながら肥効が素早いのが特徴。
◆綿実油かす
綿を取る綿花の種子から油を採取した残りの粕です。
あまり流通していないマニア向けの肥料です。
成分は(N5.5-P2-K1.2)と有機肥料としてはリン酸カリが多めです。
菜種油かすより分解が遅く、肥効が長続きするのが特徴。
なお、油かす肥料全般の特性として、基本「生=なま」のため、分解初期にアンモニアガスが発生します。
施肥後は土壌とよく混ぜて、その後1~2週間ほど置いて播種、定植するのが望ましいです。
【ポイント】
肥効が速い順番:
1位:大豆油かす
2位:菜種油かす
3位:綿実油かす
肥効が長い順番:
1位:綿実油かす
2位:菜種油かす
3位:大豆油かす
いろいろ使ってみてださい。
◆純正・なたね油粕-粉末(N5-P2-K1)【20kg】
◆綿実油粕(N5.5-P2-K1.2)【20kg】
◆大豆油かす(N7-P1-K1)100%天然有機肥料【20kg】