[492]麦を敷き藁として使う
大事な作物が植わっている畑。
夏には乾燥対策、保水対策、泥はね、地温上昇を防ぐ対策などを講じなければなりません。
そこで活躍するのは敷き藁ですが、これを買わずに調達する方法があります。
麦の種子を播くのです。
緑肥用の麦にはライ麦、小麦、六条大麦、二条大麦などがあります。
通常、麦は秋播きをして、冬を越し、春先に生長し、4月に穂を持ち、夏前に枯れます。
結実しているので収穫してもいいのですが、種子の収穫ではなく茎を敷き藁として使うのです。
なかで生長も早く、背丈もあってボリュームが稼げるのはライ麦です。
ポイントとしては、藁として使うタイミングは出穂(しゅっすい)してからになります。
なぜか?
植物の生理として出穂するとその穂には種子が育っています。
その種子を守るため、倒れないように茎は固くなります。
この状態が藁として最適ということなんです。
#出穂前は柔らかくてワラになりません。
穂は頃合いを見て切り取ってください。
放っておくと種子がばらまかれ雑草の元となります。
種子は麦として食用にもなりますので有効利用しましょう。
なお、出穂すると、穂を守るため茎が固くなり藁として使えますが、緑肥として使う場合は茎がまだ柔らかい出穂前に鋤き込みます。
これらの麦は秋播きすると出穂しますが、春播きの場合は出穂する前に気温が上がって枯れだしますので、穂を切りとる手間なく敷き藁として使えます。
これは重宝。
敷きわらとしてのみ使うのであれば、春播きがおすすめです。
■敷き藁としておススメの品種(リビングマルチ)
基本品種
◆【緑肥用種子】てまいらず|六条大麦|イネ科【1kg】
遅枯品種
◆【緑肥用種子】マルチムギ|小麦|遅枯れ品種|イネ科【1kg】
ボリュームある草姿
◆【牧草種子】ライ麦|ライムギ【1kg】