限られた農地で毎年同じものを連続して作っていると、段々生育が悪くなっってきます。
これを連作障害といいます。
連作障害が起こると収穫量が減ってしまうので、農家さんでは死活問題。
そこで対策が必要となります。
連作障害の原因には色々あり、原因を切り分けて対策します。
連作障害の原因には色々あります。
- 特定の作物を連作するためそれを好む虫や病原菌が繁殖してしまう
- 根からの悪玉代謝物が同じ作物を連作することによって蓄積してしまう
- 土壌の養分が不均衡になり、必要な要素が足りなくなってしまう
今回は1.の「虫害」について掘り下げて対策してみましょう。
【虫害について】
虫が集まってしまうのはそういう環境が出来上がってしまっているからで、これを改善するには「環境」を整備します。
例として「アブラムシ、コナジラミ、アザミウマが大量に発生してしまう」。
これは彼らの天敵となる生物が少ないことに起因します。
なので、天敵昆虫を呼び寄せる工夫をします。
その害虫の天敵となるものを引き寄せる天敵温存植物を一緒に植えましょう。
作物の近くにクレオメ、スカエボラ、ゴマ、バーベナなどを植えます。
すると、これらの植物を好むタバコカスミカメという昆虫がやってきます。
タバコカスミカメはカメムシの一種で、コナジラミ類やアザミウマ類の捕食能力がとても高く、強力な防除効果が期待できます。
天敵昆虫は天敵農薬として販売もされていますので、注目したいところです。
【ご参考】
クレオメ:タバコカスミカメを温存しミナミキイロアザミウマ等の防除
スカエボラ:「飛ばないナミテントウ」を定着しアブラムシ防除
ゴマ:クレオメとずらして植栽しタバコカスミカメを温存
バーベナ:ゴマとずらして植栽しタバコカスミカメを温存