このようなご質問をいただきました。
【ご質問】
表面の土は雨でぬかるみ、乾燥で白っぽく堅くなります。
12センチ下ぐらいに底土があり赤土の固まりでその下は粘土質の土です。
畑が雨降るとグジュグジュで夏空ではカチカチなので良い土にしたい。
【たまごやの回答】
~ふかふかの良い土にしたい~
住宅地や新規造成は、山を削り(切土)、その土を盛土して平坦地を作ります。
日本は火山国ですから、切土すれば必ず火山灰土が出てきます。そしてそれは粘土質です。
粘土質の土が、必ずしも悪いわけではありません。微量要素(金属)をふんだんに含んでいますし、保肥力もあります。
ただし、そのままですと雨が降ればぬかるみ、日照りが続けば、乾燥して埃っぽくなります。そのままでは畑には向きません。
誰しも解決したい案件です。
まず、ぬかるむ原因ですが、雨が透水しないことに原因があります。
水たまりになってしまうのですね。
>12センチ下ぐらいに底土があり赤土の固まりでその下は粘土質の土です。
この状態は、水を溜めて使う水田などには好都合。
でも畑の場合は水が溜まってしまうのはよろしくない。
そこでお勧めするのは、硬盤破砕効果のある緑肥です。
硬盤破砕効果とは、1m以上も深く潜る根を持つ植物(緑肥)を植え、水がたまる原因の硬盤(耕盤)を根が破砕し、透水力を回復する効果をいいます。
プロ農家さんはセスバニアやクロタラリアなどのマメ科の品種を使いますが、これは鋤き込むときに、馬力のある耕耘機が必要なので、家庭園芸では「えん麦/アウェナストリゴサ」をお勧めします。
柔らかくて分解も早く、鋤き込みやすいです。
◆【緑肥種子】アウェナストリゴサ|ニューオーツ【1kg】線虫抑制|硬盤破砕|早生種|キスジノミハムシ忌避|カネコ種苗製
硬盤破砕を目的とする場合は根が深く伸長することが必要ですので、途中で刈り取らず、枯れるまで放置してください。
枯れこむと、硬盤破砕した根も枯れて分解し、その根が掘った穴によって透水力が確保できるという原理です。
緑肥は、透水力を回復し、それ自体を鋤きこむことで有機物の補給にもなり一石二鳥です。ふかふか土壌の第一歩です。
次。
透水力が回復したら、次に行うのは有機物の投入です。
ふかふかの団粒構造の土壌は微生物がメイン役者になりますが、微生物は「炭素」を「チッソ」を使ってをエネルギーを得ます。
ところが粘土質の土には炭素もチッソもありません。
餌がない。だから微生物が棲めないのです。
これを改善するには有機物の投入です。
具体的には、堆肥や腐葉土です。
使う量は、体積で1-2割程度。
これらを投入し、元の土と混ぜ戻します。
この状態で、微生物資材のトーマスくんを散布し、ビニール被覆養生することでふかふか土壌になっていきます。
土壌改良は時間がかかります。
上記手法でも、緑肥の栽培には6か月はかかりますし、それを鋤きこんで分解するまでさらに6か月。
トーマスくんの養生も2週間~1か月かかります。
微生物に働いてもらうには、それだけ時間がかかるということです。
ですが、いい仕事をしてくれます。
気長にお楽しみください。
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◎おススメの微生物資材
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