肥料の数はゴマンとありますが、どれを選んでよいか迷いますね。
そんな時、考え方として
・栄養生長期に与えるもの
・生殖生長期に与えるもの
というふうにするとわかりやすいのではないでしょうか?
つまり、同じ作物でも生長時期によって肥料を変えるのです。
栄養生長期とは、発芽後、茎・葉・根を増大させ、自分の体を作り上げる時期です。
生殖生長期とは、自分の体が出来上がった後に、子孫を残すために花を咲かせ、実を結ぶ時期です。
栄養生長期には、葉を作り、光合成を行い、茎で葉や花を支持し、根は植物を地上に固定し、土壌からの水分、養分を吸収します。
つまり、葉を多くつけ、茎を太くし、根張りを増強する時期です。
この時期には、チッソ分(アミノ酸含む)が多く必要になります。
なので、栄養生長期にはチッソを主体に与えるようにします。
例として「サトウキビのちから水633」。
この肥料は、チッソ6-りん酸3-加里3の割合で含まれており、チッソ多めで栄養生長期にはもってこいの肥料です
さて、栄養生長期が一段落すると、今度は生殖生長期に入ります。
丁度、蕾を持ち始めたころです。
花が咲き、受粉し、結実するときには、チッソはあまり必要ではなく、細胞壁を丈夫にする、りん酸やカリ分が多く必要となります。
この時期に適する肥料として「サトウキビのちから水266」。
チッソ分少なく、りん酸とカリが多めに配合されており、結実パワーがあり生殖生長期向けの肥料となっております。
なお、生殖生長期になってもチッソを多く与え続けると、植物は徒長します。
自分自身が大きくなり続けるので「子孫を残さなくてもいいや」となって花も少なくなります。
栄養生長から生殖生長に切り替えるために、あえてチッソを切ることもあります。
全体の収量を上げるには、栄養生長期には株の充実、生殖生長期には結実パワーを増大させることが秘訣となります。
栄養生長期には…
◆有機液体肥料-サトウキビのちから水633(N6-P3-K3)【1L】
生殖生長期には…
◆有機液体肥料-サトウキビのちから水266(N2-P6-K6)【1L】