[453]微量要素は金属なのでカルシウムは別に与えます
このようなご質問をいただきました。
【ご質問】
『微量要素8』(必須微量要素を配合した水溶性の顆粒総合栄養剤)という肥料に興味ありますが、説明文に「石灰質肥料とは混合しないでください」となっています。カルシウムを補給したい時はどうすればよいでしょうか?
よろしくお願いします。
【たまごやの回答】
前回と関連する話題です。
#[452]酸性土壌を好む植物にカルシウムを補給する
さて、微量要素は金属ですので、効かせるには土壌が弱酸性である必要があります。
ところが、苦土石灰などカルシウム資材を散布すると、土壌がアルカリに傾き、微量要素が固定化され、効かなくなってしまいます。
要点としては、微量要素を効かせたいときは、アルカリ資材は撒かずに使用することです。
次に、それでもカルシウムを効かせたい場合は、アルカリをあげないカルシウム資材があります。
硫酸カルシウムです。
◆ブルーベリー用・硫酸カルシウム「ブルーベリーの友人」【2kg】【pHを上げずにカルシウムを補給】
この製品はpH:4.3~4.5なので、微量要素8と同時に撒いても悪さはしません。
ブルーベリーやつつじなど酸性土壌を好む植物に最適です。
そして、そのカルシウムについてですが、土壌に撒く固形のカルシウム肥料は正直あまり効きません。
消石灰や苦土石灰は、アルカリ補給資材であって、カルシウム分はほぼ土壌に固定化され植物は吸収できません。
#保証票での記述は「カルシウム」ではなく「アルカリ分」となっています。
#つまりカルシウム成分は保証していない
カルシウムを効かせるには、水溶性の状態になったカルシウムを葉面散布するほうが効果は絶大です。
お勧めは酢酸カルシウム資材です。
◆カルシウム海藻エキス(海藻のエキスと酢酸カルシウムの相乗効果)
◆葉活酢(ようかつす)(酢酸カルシウム液肥)
カルシウムは植物体の中を移動しにくいので、生長点など必要な部位にピンポイントに散布するのが効果的です。
いろいろお試しください。
◆植物の栄養障害に『微量要素8』【1kg】(必須微量要素を配合した水溶性の顆粒総合栄養剤)