カルシウムは作物に効かせたい要素ナンバーワンです。
多量要素の窒素・リン酸・カリは効かせるのは容易。
与えれば効きます。
カルシウムは中量要素ですが効かせるのはかなり難しい。
というのも純粋のカルシウムはても不安定な金属。
なので、すぐほかの物質と結合してしまいます。
#純カルシウムは銀色に輝く通電金属
カルシウムの原石と言われる生石灰(CaO)でさえ酸素と結合しています。
消石灰は水酸化カルシウム(Ca(OH)2)ですがカルシウムと酸素と水素が結合しています。
炭酸カルシウム(CaCO3)も炭酸(二酸化炭素)とカルシウムが結合したものです。
#参考(pH)
生石灰(CaO)=pH:12.5
消石灰(Ca(OH)2)=pH:12.0
炭酸カルシウム(CaCO3)=pH:7.2
そしてカルシウムは一度結合すると、なかなか結合を解くのが難しく、したがってなかなか働いてくれません。
畑に生石灰や消石灰、炭酸カルシウムを撒いてもほとんどカルシウムとしては効きません。
ではなぜに撒くのかというと、酸度調整。
肥料を撒くと土壌がだんだん酸性に傾いてきますが、それを中和するために、強アルカリの石灰を撒くのです。
カルシウムの補給ではないんですよ。
では、カルシウムの補給に使えるカルシウム資材はないのか?
あります。
硫酸カルシウムです。
#正確には硫酸カルシウム二水塩(CaSO4・2H2O)
硫酸カルシウムは、カルシウム結合物質の中では希少な弱酸性です。
なので、畑に撒いて水分を得ると、硫酸とカルシウムに分離し、その状態でカルシウムが植物に吸収され易くなります。
アルカリ資材ではないので、土壌の酸度も上げません。
酸性土壌を好む、つつじ、さつき、シャクナゲ、アザレヤ、ブルーベリーなどのつつじ類、馬鈴薯、茶、ツバキ、パイン、マンゴー、プリムラ、ゆり、キキョウなど、低pHを好む植物に最適です。
カルシウムを強化したいけれど、アルカリ資材は使えない。
とそんなときに活躍するのが硫酸カルシウムです。
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