よく「肥料を与えているのに、野菜がうまく育たない」というお問合わせをいただきます。
種をまいても、発芽するもののの、すぐに枯れてしまう。
あるいは、成長が芳しくなく、次第にしおれてしまう。
肥料は何を使っていますか?
と尋ねると、油かすや鶏糞を使っていると。
うーむ。
うまく育たないのは、この油かす、鶏糞のせいかもしれません。
#油かす=なたね油かすと解釈
油かすや鶏糞は昔から使われている定番肥料です。
しかし、意外と使い方が難しいのも、これらの肥料。
油かすは発酵しているものを使っていればよろしいですが、発酵油かすは高いので、安い生の油かすを使うことが多い。
また、鶏糞ですが、市販の鶏糞はほとんど「生(なま)」です。
これら未発酵の油かすや鶏糞を投入して、すぐに種をまいたり苗を植えたりしたら、育たないのは当たり前です。
生鶏糞や油かすを投入すると、微生物による分解が始まりますが、その時に、ガスが発生します。
発生するガスはアンモニアガス=有害です。
また発酵には働く微生物の順番があり、腐敗菌が先についてしまうと病害の元となります。
順調に発酵菌がついたとしても、初期の状態で窒素を消費し、窒素飢餓が起こります。
いいことは全くありません。
いっそ、油かすや鶏糞をやめて、もっと安全でいい肥料を使いましょう。
おススメは以下の肥料です。
農家さんにコンスタントに売れています。
◆超味源(5-4-1)【20kg】魚のぼかし-有機100%ぼかしペレット
野菜の味を良くするために開発された肥料です。魚と米ぬかを原料とした発酵済みぼかし肥料なので、土を傷めません。安心して使える万能肥料です。魚系の肥料はアミノ酸が多く、土壌でもアミノ酸が活躍し作物を健全に育てます。
動物質ですが安価なぼかし肥料ならこれ。
◆ぼかハッスル(粒状)(N6.7-P5.9-K3.1)【20kg】有機JAS適合資材 動物有機100%ボカシ肥料
ぼかし肥料といえば必ず植物質のものが入っているものですが、このぼかし肥料は動物質100%となっています。動物質100%の肥料はあまり存在しませんの貴重品です。植物質肥料に比べ、動物質の肥料は住み着いている微生物が違うのでしょうか、パワーがあるのが特徴です。特に収量の多い果実農家さんに好まれているようです。
ペプチド機能の高い有機肥料も人気です。
◆ペプチドユーキ(8-3-1)大豆から作られた機能性肥料【20kg】
ペプチドユーキは、大豆を主原料とした100%有機質肥料です。大豆由来の各種アミノ酸やミネラルが豊富に含まれるので、食味を高めるなど効果的に作物の品質を高めます。ペプチドユーキは土壌微生物の活性を高め、結果微生物が増殖するので、土壌改良効果も期待できます。作付け7〜14 日前の畝上げ時を目安に全面に投入してください。