菌根菌とは「菌根をもって植物と共生する菌類」のことです。
菌根菌は植物の根に菌根を作って、植物から炭水化物などの栄養分をもらいます。そのかわり、土壌に張り巡らせた菌糸によって遠くのリン酸やミネラル分を引き寄せ、植物に供給します。
菌根菌は英語では mycorrhizal fungi 。
fungi とは糸状菌のことですので、つまり菌根菌は糸状菌・カビ菌でもあるわけです。
カビ菌と言ってしまうとアレですけど、キノコと言えば、あたりが柔らかくなりますか?
身近なところですと秋の味覚の「マツタケ」。
マツタケは高価ですよね。
それは、マツタケは松と共生する菌根菌だから。
松林が必要なので、大量生産できない。
だから高価。
同じく松露(しょうろ)やトリュフも菌根菌。
だから、やはり高価。
里山でもキノコが良く生える森林は健全といわれます。
その菌根菌ですが、マメ科の植物が持っているアーバスキュラー菌根菌が有用性が高いです。
マツタケやトリュフは特定の植物と共生しますが、アーバスキュラー菌根菌は幅広く共生してくれます。
そのアーバスキュラー菌根菌密度を高めてくれる緑肥が、マメ科の緑肥というわけ。
マメ科緑肥を栽培すると、アーバスキュラー菌根菌密度を高め、後作(タマネギ、豆類、小麦など)の生育を良好にします。
マメ科の緑肥でおススメなのは、へアリーベッチまめっこです。
播きやすく、栽培しやすく、鋤き込みしやすい初心者にも優しい緑肥です。
そして菌根菌の働きも期待できる。
是非お試しを。
◆ヘアリーベッチまめっこ【1kg】マメ科|窒素固定|硬盤破砕|敷藁|防風|刈り取り不要
※春まきの場合はやや多めに播種してください。
◆こちらもご参考に
[353]ひまわりはアーバスキュラー菌根宿主