~木綿・コットン・綿花のハナシ~
速乾性や防臭、抗菌作用など技術の発達で、ポリエステルの衣類・肌着もだいぶ着心地が良くなってきました。
しかし、機能面では化繊・ポリエステルには敵わないものの、やはり綿生地(コットン)の肌触りにはホッとする安らぎがあります。
コットンの歴史はとても古く、メキシコでは紀元前5800年の遺跡から綿布片が見つかっているなど、人類史の上でも重要な素材なんですね。
コットンの良いところ
- 通気性・吸水性に優れている
- 柔らかく肌ざわりが良い
- 耐久性に優れている
- 夏は涼しく冬は暖かい
- 染色しやすく発色がいい
というところでしょうか。
自然の代名詞のようなコットンですが、世界的にみるとその消費量の多さから各地で生産されていますが、その栽培は意外と農薬化学肥料漬けだったりします。
また対害虫、対除草剤の遺伝子組み換え品種も近年多く栽培されています。
そこで最近注目されているのが、オーガニックコットンです。
オーガニックコットンとは、厳しいオーガニック基準に従って育てられた綿花のこと。環境だけでなく、そこに働く労働者の健康までも視野に入れて作られているコットンです。
- 化学薬品の使用による健康負荷・環境負荷を最小限に抑えていること
- 労働者の健康や安全に配慮されていること
- 児童労働を禁止していること
オーガニックコットンで製造された製品は「認証マーク」がついていますので、綿製品を買うときはちょっと気にしてみるといいかもです。
そんなオーガニックコットンですが、いっそ自分でオーガニックコットンの種子を播いて栽培してみるもの良いと思います。
オーガニックコットンの種子、あります!
この種子は、種子を採取するまでもオーガニックで育てられた有機種子です。
とことん安全に配慮されています。
また固定種ですので、病気に強く、失敗も少なく栽培が楽です。
ふわふわ綿花は生け花素材としても人気です。
興味のある方は是非どうぞ。
◆【有機種子】和綿(わめん)大島在来【大袋2dl】※白色綿花
◆【有機種子】茶綿 / ちゃめん / ワタ /木綿【大袋2dl】※茶色の綿花
なお、種子表面に発生する綿毛を使用し、これをコットン繊維に加工しますが種子からは綿実油を搾ります。油を採取した残りの粕が綿実油粕です。
綿実油粕は土中で穏やかに分解し、穏やかな肥効で植物の発育を促します。菜種油かすより分解が遅く、そのため肥効が長続きします。