このようなご質問をいただきました。
【ご質問】
硫酸マンガンを葉面散布する場合1000~2000倍位(100Lにつき100g~200g前後)を散布と書いてありますが、参考書には、ジベレリン処理の時、ジベレリン希釈液にマンガン0.5PPmを入れて漬けるとありました。説明文では10000リットルに対し15gとあります。一般家庭では、こんな量を作ることができません。どうしたらいいですか?
【たまごやの回答】
>参考書には、ジベレリン処理の時、
>ジベレリン希釈液にマンガン0.5PPmを入れて漬けるとありました。
1ppmは100万分の1の意味です。
水1,000,000gに対してマンガン1gの希釈で1ppmです。
必要な濃度が0.5ppmとすれば
1,000,000gの水に対して0.5gで0.5ppmになります。
1,000,000gの水は1,000,000cc=1000リットルです。
水1000Lは1000kg=1トン。これを用意するのは確かに大変です。
そういう時は、3回に分けて希釈します。
まず、990ccの水にマンガンを10g加えます。
できた1000ccの溶液は100倍希釈液です。
この希釈液を10cc取り出し、同じように990ccの水で薄めます。
できた1000cc溶液は100倍x100倍で10000倍希釈液になります。
これをまた、10cc取り出します。
そして同じように990ccの水で希釈します。
10000倍x100倍で1,000,000倍希釈、すなわち1ppmの濃度になります。
0.5ppm溶液を作る場合は、最初に投入するマンガン量を5gにすれば同様に希釈して0.5ppmとなります。
>葉面散布の場合1000~2000倍位(100Lにつき100g~200g前後)を散布と書いてありますが、
養液栽培の場合は、倍率はしっかり守る必要がありますが、葉面散布の場合は、余計な成分は地面に落ちますので、どんな資材でも1000倍くらい希釈すれば大体大丈夫です。
マンガンや鉄、ホウ素やモリブデン等は微量要素のうちでもさらに微量で事済む肥料です。やりすぎないように注意して施用しましょう。