今日は微生物資材のトーマスくんの話。
それも園芸ではなく水質改善の話。
水生生物にとって、水は空気と同じくらい大切な存在。
ですから、水の状態というのはとても大事なのです。
アクアリウム、養魚関係のかたは必読です。
トーマスくんは有効微生物を60種類配合した総合微生物資材です。
よく、微生物資材というと、単独の微生物を取り出し、それをウリとしているものも多くありますが、トーマスくんはいろいろな微生物が菌群として存在する資材です。
微生物は単独で「仕事」をするのではなく、連携して「仕事」をしています。
つまり連携をうまく行わせることで「仕事」が順調に継続的に行われます。
ここでいう仕事=浄化です。
金魚や熱帯魚、水生の亀などを飼っていると、一定の間隔で水替えの必要性が出てきます。
水を取り替えた直後は濁っていますが、1日くらいできれいに澄むと思います。
ところが、1週間もするとまた白く濁ってきます。
フィルターをかけているのに「おかしいな?」状態。
そしてさらに1週間くらいすると今度は藻が生えてきて、ガラス面が緑色になってきます。
これをほっておくと、水が緑色になり、魚も見えにくくなって来ます。
これはどういうことかというと、
1.魚のえさ(たんぱく質)が分解されて→アンモニアになる
2.アンモニアが分解されて硝酸態チッソになる
3.硝酸態チッソは肥料成分なので水が「富栄養化」になる。
4.栄養分があるので藻が繁茂する。
※フィルターがあるおかげでアンモニアが硝酸態チッソに変わるので、魚にとって特段の危機はありません。
※フィルターなしの場合はアンモニアが硝酸態チッソに変化せず、生体に重大な危機が訪れます(アンモニアは猛毒)
◆トーマスくんを投入するとどうなるのか?
1.フィルター内のろ過材にしっかり棲みつきます。
2.アンモニアを分解し、硝酸態にします(無害化)。
3.肥料成分を分解消費し、富栄養化を防ぎます。
4.きれいな透き通った水に還元します。
◆トーマスくんの投入量
一般魚用水槽、農業用潅水槽には、水量に対して1500倍~3000倍を目安に投入します。
アクアリウム用60cmの水槽約60L⇒18~36cc(キャップ一杯約25cc)
◆ポイント
・水槽の底には微生物の棲家となるよう小砂利等を敷いたほうが効果が上がります。
・浄化フィルターは設置してください。
・上部フィルターよりも、外部フィルターのほうが効果が大きいです。
・ろ過材は高性能なものを使用してください。
・最初は月に二回くらい投入し、様子を見ます。
・水温は特に気にする必要はありません。