[397]クロロシス対策
植物に起こる障害としてクロロシスがあります。
クロロシスとは、葉脈の間の色が黄色っぽくなってしまう症状で、白化、黄白化、ともいいます。
葉っぱが黄色くなってしまうと葉緑素が不足するので光合成の力が弱まり、糖の合成ができなくなるので成育に影響が出ます。
原因はマンガン不足や鉄の不足によることが多いのですが、ちょっと待ってください。
それらを与える前に確認することがあります。
それは、土壌のpH(酸度)です、
pHが高いと、土壌に鉄や、マンガンがあってもそれが固定されているため、植物が吸収できないのかもしれません。
特に石灰を与え続けているとpHが高くなり、重金属である微量要素成分が固定されます。
クロロシスの対策は、
- 土壌の酸度を下げるとともに(pH5.5~6.5位に)
- 水溶性の鉄(EDTA)やキレート化されている微量要素を葉面散布します。
症状の判断ですが、
・マンガン欠乏
マンガンが不足すると葉が葉脈の緑を残しつつ黄色くなります。土壌がアルカリ性になると欠乏症が現れやすくなりますので、石灰質肥料等アルカリ肥料をやり過ぎないように気をつけます。
・鉄欠乏
葉全体の色が黄化します。マンガン欠乏が葉脈に沿って緑が残りますが、鉄が欠乏すると葉全体が黄化あるいは黄白化するのが特徴。
とのこと。
鉄やマンガンは植物体内で移動しにくいので、土壌に与えるよりも、葉面散布が効果的なので、ぜひお試しください。
まずは、酸度を計測です。
◆土壌用酸度計(水分計付)SK-910A-D|佐藤計量器製作所
その上で、必要に応じて土壌の酸度を下げます。
併せて、即効性を期待して葉面散布。
◆リキダス|ハイポネックス 【800ml】
リキダスはコリン、フルボ酸、アミノ酸、各種ミネラル(鉄・銅・亜鉛・モリブデンなど)がオールラウンドに配合され、しかも吸収されやすい形になっているため、即効性があるので特にお勧めです。