今では少なくなってしまいましたが、古い町並みを歩くと「○○肥飼料店」というような看板のお店があったりします。
肥料と飼料を販売しているお店です。
肥料は地元の農家さん御用達。
そして農家さんは鶏も飼っていたりするので、飼料も扱う。
酪農も農業ですから、肥料と飼料とを同時に扱うのは合理的です。
では、肥料として売っているものはすべて飼料としても使えるのか?という疑問。
答えはイエスでもありノーでもあります。
つまり飼料として使えるものにありますが、使えないものもあります。
◆肥料としても飼料としても使えるもの
◇北欧産海藻粉末 アスコ・シーグリーン(A飼料)
アスコシーグリーンは純度の高い高級海藻粉末です。
アルギニンという成分を採るための原料ですので、食用にもできるくらい品質が高いです。したがって、飼料にも肥料にも使えます。
◇大豆油粕
大豆を搾って油を採り、その搾りかすを飼料や肥料にしたもの。
飼料はA飼料登録してあり、肥料は肥料登録されていますので安心して使えます。
◆肥料としては使えるが飼料としては使えないもの
魚の粉は本来飼料にもなるし、肥料にもなります。
ただし鮮度が必要な有機物のため、鮮度管理された良いものは飼料となります。
そして、飼料としては使えないもの(品質面で)が肥料となります。
魚粉は劣化が速いため、肥料としての品質保持のために添加物を加えています。
なので飼料には使えないのです。また肥料としても有機JAS栽培には使えません。
逆に言うと、飼料として販売されているものは、肥料としても安心して使えるということになります。