植物の根は地中にあるけれども、呼吸をしており、当然酸素が必要です。
鉢植えに水をやるときには「鉢底から流れ出るくらいたっぷりと」といいますよね。
これは、たっぷりやることで鉢の中に水が行き届き古い空気を押し出し、水が流れ出ることで新しい空気を鉢の中に呼び込むからです。
また、鉢に水をやる際にペットボトルに水を入れて使う時は、ペットボトルを上下によく振り、水の中に空気を混ぜ込んでやるといいといいます(深町貴子さんおススメ)
その原理を取り入れて水の中に空気を取り入れて散水するノズルもあるくらいです。
それくらい土中に空気(酸素)を取り入れるのは大事な仕事なのです。
で、おススメするのは、
M・O・Xとネオカルオキソです。
ネオカルオキソは粉末を顆粒状に成型した酸素供給剤です。持続性があり約3ヶ月ゆっくり酸素を出し続けます。酸素のおかげで作物の根張りを改善、また酸素が好きな好気性微生物の活動を活発にします。
ネオカルオキソの成分は過酸化石灰(過酸化カルシウム)です。
水と反応して、酸素を出します。
この反応で水酸化カルシウムが生成されますが、これも土中ではすぐに炭酸カルシウムに変化します。
炭酸カルシウムは貝殻などの成分でカルシウム肥料としても使われるので一石二鳥の資材といえます。
M・O・Xは過酸化水素水です。ケガをしたときに消毒に使うオキシフルとほぼ同成分の資材です。オキシフルは吹き付けると泡が出ますよね。あの泡は酸素で、その酸素が殺菌消毒する仕組み。
M・O・Xは土中で分解し酸素を放出し、土の中を好気性にします。
土自体をやわらかくし、根の呼吸を助け、根の張りを旺盛にします。
ネオカルオキソは石灰を含むためphが上がります。pHを上げたくない場合はM・O・Xがよろしいです。
M・O・Xは速効性がありますので、緊急時に使います。ネオカルオキソは持続性がありますので、定植時に元肥え的に使いましょう。
◆ご参考
M・O・XのpH:4〜4.5
ネオカルオキソのpH:11〜12