[361]肥料成分の拮抗作用(その2)
前回ではカリウム←→カルシウム←→マグネシウムの拮抗作用を述べました。
もう少し詳しく説明すると、拮抗作用というのは陽イオンと陽イオンのぶつかりが原因の一つとされています。
※ほかにも原因がありますが。
プラスとプラス、あるいはマイナスとマイナスは反発しあう原理です。
例えばカリウムは一価の陽イオンですが、二価の陽イオンであるマグネシウムと反発しあいます。
カルシウムも二価の陽イオンなのでお互いに反発しあいます。
強さはというと一価のカリウムが強く、カリウムが過剰ですとカルシウムやマグネシウムの吸収を阻害します。
逆に、カルシウムやマグネシウムが過剰であってもカリウムはあまり阻害されません。
カリウムの拮抗作用は特に強力なので、カリウム過多には気を付けたいところです。
なお、拮抗作用があるからといって「同時に与えてはいけない」という意味ではありません。
拮抗作用はその養分が過剰に存在する場合のみ起こる現象です。
適量施肥を心がけていればまず心配は無用です。
また、拮抗作用は化学肥料を常用している場合に多く起こるとされますので、有機質の肥料を使うようにしましょう。
【お勧めの資材】
◆海藻源肥【15kg】「ETO菌と併用する特殊活性肥料(海藻・カニガラ入り堆肥)」
動植物(牛糞、豚糞、オガ類、海藻粉末、カニガラ、米ぬか)を有用微生物群(アープ・トーマス・オルガ菌)によって分解・醗酵した完全熟成万能肥料です。高蛋白、ミネラル分、サイトカイニン(成長因子)を豊富に含む、安全で無公害、無悪臭な有機質腐植体の肥料です。
◆粒状パームアッシュ(パーム焼成灰G)P2-K30【20kg】-有機JAS適合資材-
油ヤシ(パーム)の絞り粕を焼成した灰肥料です。100%オーガニック肥料です。粒状は加里30%を含みます。りん酸と苦土も含んでいます。お手軽で良質なカリウム肥料。りん酸、加里、苦土の補給に、酸性土や泥炭地の天然中和剤としてお使いください。有機JAS適合資材。