先日、当店で「第一リン酸カリ」をお買い上げのお客様から問い合わせの電話がありました。
#電話は出ないことも多いです
それによれば、「4Lのペットボトルに半分ほど第一リン酸カリをいれて水を入れたけれど完全に溶けない。水溶性の肥料というから買ったのにどういうわけだ?」とのこと。
「それは飽和しているので、それ以上は溶けませんよ」というと
「どうしてだ?なんで飽和しているのか?」と。
「水に対して肥料の入れすぎです。完全に溶けるわけ無いでしょ。あとは自分で勉強して解決してください。」
というと、怒り出し「あほんだら」と言って切られてしまいました。
#だから、電話はでないことも多いのです
#お問い合わせはメールもしくはFAXでお願いします
ちなみに「リン酸カリ」をWikiで調べると…
- リン酸二水素カリウム(KH2PO4)
- リン酸水素二カリウム(K2HPO4)
- リン酸三カリウム(K3PO4)
の三種類があります。※3つとも違う物質です
このうち一番上の「リン酸二水素カリウム(KH2PO4)」が「第一リン酸カリ」と同一物質です。あるいは別名で「リン酸一カリウム」といわれることもあります。
いずれも化学式は(KH2PO4)です。
よくわからない場合は化学式で確認しましょう。
で、Wikiによれば、「第一リン酸カリ」の水への溶解度は「22 g/100 mL (25℃)」となっていますので、溶解率は22%。つまり4Lに水には約880gまでしか溶けません。それ以上入れても飽和状態になり、溶ける事はありません。
通常、第一リン酸カリは500倍~1000倍希釈で使います。
肥料1gを1000ccの水に溶かす→1000倍希釈
肥料2gを1000ccの水に溶かす→500倍希釈
200Lタンクに1000倍希釈液を作る
1.肥料200gをタンクに投入
2.水をタンクに注ぎ、満タン(200L)にする→1000倍
3.よく攪拌してから使う
厳密には重量比、もしくは体積比で行うこともありますが、肥料の希釈は上記のやり方で大丈夫と思います。
第一リン酸カリは花肥え実肥えとも言われ、花芽分化を強力に推進する肥料です。プロの花卉農家さんやバラ愛好家さんは必ず使っている肥料です。
花が少ない、咲かない、実がならない等でお悩みの方は使ってみる価値はあると思います。