肥料の三大要素のひとつのカリウム。
カリウムは根肥えともいわれ、イモ類や球根類の作物には重要な肥料となります。
同じく肥料三大要素のチッソやりん酸は植物を構成する要素になりますが、カリウムは構成要素ではなく植物体のなかでさまざまな化学反応の進行役として働いています。
したがってカリウムが不足すると、生長に関する化学反応が鈍くなるので、生長が遅く、あるいは芳しくなくなり、これは収量にも影響してきます。
特にイモ類、球根類の生長は急激なので、肥大時にはカリウムを切らさないようにしましょう。
化成肥料は、チッソ、りん酸とカリをバランスよく製造されているので不足することはありませんが、有機肥料を使っている場合は、もともと加里分は少ないので、不足しないようにしましょう。
カリウムが足りていないときの症状
- 古い葉の先端から縁にかけて黄色くなっている
- 新芽は思うように大きくならず葉の色が暗い
- 根の伸びが芳しくない
- 果実が思うように大きくならない
こんな症状が出るときはカリウム不足ですので、こうならないうちに補っておきましょう。
カリウム肥料には、塩化カリ、硫酸加里などが代表格ですが、ここでお勧めしたいのはパーム焼成灰です。
油やしヤシの絞り粕を焼成した灰を粒状に固めたもので、りん酸2%のほか加里が30%も含まれていますので、加里分の補給には最適です。
また天然成分ですので【有機JAS適合資材】となっており、安心安全に使えます。ただし、アルカリ分は高めなので、pHには気を付けて使用しましょう。
【お勧めの資材】