「出穂」は「シュッスイ」と読みます。
種を作るために蕾を持った茎が伸長しその先に穂を形成します。
この現象はトウダチともいわれます。
デントコーンのように子実を利用する飼料作物もありますが、おおむね緑肥としては出穂を避ける場合が多いです。
播種をして成長し、穂が上がるころになるとそれを切り取ります。
その理由は、穂が上がると重さで倒れないようにするため茎が硬くなるからです。
緑肥は緑の肥料と書く位ですから、まだ緑色しているうちに肥料としてすきこみます。まだ柔らかいうちにすきこむことで、分解が早く行われ、またすきこみ作業としても楽です。
これが出穂して結実しますと、茎が木質化して硬くなり、分解も容易ではありません。またすきこみにも馬力のある耕運機が必要になります。
分解期間も大事で、後作の予定がある場合はその作付けまでに分解が完了していることが重要です。
また、ほかにも穂を切り取る理由があり、たとえば…
・花が咲くと花粉が飛散し収穫物に付着する
・結実するとそれがばら撒かれ雑草化する
・花を咲かせるのに糖を消費してしまう(美味しくなくなる=飼料作物の場合)
などの弊害があります。
牧草と緑肥の目的双方にとって裏目に出てしまう出穂。
なので、農家さんは「出穂」に気を使うわけです。
さてここでおススメしたい緑肥があります。
大麦緑肥の「てまいらず」です。
この緑肥「てまいらず」は春播きするとひざ下くらいの草丈で生育が止まり、出穂もせずそのまま自然に枯死するというまさに手間要らずの緑肥。
柔らかいの青いうちにすきこむこともできますし、枯れた後にはそのまま敷き藁としてマルチング利用できます。
また昨今この「てまいらず」にはキタネグサレセンチュウ密度低減効果があることが明らかとなり、さらに利用価値が高まっています。
全国各地で広く利用されておいる人気の緑肥「てまいらず」。
ぜひ使ってみてください。
◆【緑肥用種子】てまいらず|リビングマルチ用 大麦【1kg】
◆てまいらずより早枯れの「百万石」二条大麦【1kg】
◆てまいらずより遅枯れの「マルチムギ」小麦【1kg】