[311]三価鉄と二価鉄
鉄は地球上に豊富にある元素。
地球の中心はどろどろの鉄がぐいんぐいん回転しています。
そのおかげで、地球上に磁場ができて様々な宇宙線から地球上の生物を守っているわけです。
鉄はまた、窒素、酸素、硫黄などの原子と結合しやすく、生命にとって極めて重要な多くの作用をします。
つまり、地球上の生物は代謝媒体として豊富にあって便利に使える「鉄」を選んだわけです。
その鉄ですが、人間にももちろん必要が元素ですが、同時に植物にも必要な元素。
鉄を補給しないと、うまく育ちません。
生命の根源ともいえるのが鉄ですから。
さて、その鉄ですが、三価鉄と二価鉄があります。
補給資材としてよく聞くのがキレート鉄。
キレート鉄はEDTA、DTPAなどがあります。
これは三価鉄です。
植物は三価鉄を直接吸収できないので、植物が自身で三価鉄を二価鉄に変えて吸収します。
その時に植物は余分なエネルギーを使わなければなりません。
日照不足や低温などのストレス条件下でエネルギー不足になったときは変換できず、十分な鉄を得ることができなくなります。
植物は鉄の吸収力が弱まり、生育不良を起こす原因になります。
一方で二価鉄は植物が直接吸収できるので、上記のようなストレス条件下でも生育に大きな効果を発揮します。
ちなみに人間も腸で吸収される鉄は二価鉄のみであり、三価鉄は二価に還元されてから吸収されます。
二価鉄を効率よく供給する資材はあるのか?
あります!
鉄力あくあF10です。
鉄力あくあF10に含まれる鉄は二価鉄。
直接、素早く鉄イオンを供給します。
ところで、オリジナルの「鉄力あくあ」はきれいな黄色をしていますが、「鉄力あくあF10」は黄色なのに黒いという不思議な色をしています。
この黒っぽい色こそが有効な鉄成分。
鉄力あくあF10は鉄濃度が鉄力あくあの30倍です。
鉄力あくあF10の二価鉄は、吸収がいいので、養液栽培にも使える優れものです。
ぜひ使ってみてください。
なお、鉄力あくあは鉄の補給に便利ですが、人間が飲むことはできません。
人間の鉄不足の場合は…レバーをたくさん食べましょう!?
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