骨粉という良い肥料が昔からあります。
その名の通り動物の骨を粉砕した肥料で、骨に含まれるリン酸とカルシウムを作物に補給します。
この骨粉、畜産業の副産物として発生する動物(牛、豚、鶏など)の骨を肥料や飼料にしていたという長い歴史があります。
骨粉はカルシウム、タンパク質を含むため、肥料としてまた飼料として効果が高く評価されたためです。
ところが、BSE(いわゆる狂牛病)が発生し、動物性たんぱく質を含む骨粉飼料を牛に与えてはいけないという通達があり、2001年以降骨粉は流通しなくなってしまいました。
その後、狂牛病騒ぎも収まり、安全を確保したうえで、骨粉は再度作られるようになりました。
ただし、あくまでも肥料としての製造で、飼料として転用できないよう、10%ほどほかの成分を混ぜることが義務付けられています。
したがって、現在肥料として買えるのは混合骨粉で、純粋骨粉100%のものは流通しておりません。
流通している骨粉には菜種油粕を10%ほど混合して窒素分を強化したもの、パームヤシの灰を5%ほど混合してカリ分を強化したものがあります。
いずれも牛のせき柱などが混合しないものとして農林水産大臣の確認を受けた工程において製造された製品ですので安心して使用できます。
骨粉にはカルシウムのほか、りん酸が多く含まれ、これが根の発育促進、花芽形成、果実多収に期待ができます。
また有機質の肥料の特長として効き目は緩く長く効きます。
ぜひ、昔ながらの骨粉肥料を使ってみてください。
◆使用量
一般作物:60~100kg/10a
果樹類:100~200kg/10a
バラ・花木:200g/平方m
花壇・草花:100g/平方m
◆粉状-蒸製骨粉みのり1号(N2-P23-K1)【20kg】
パームアッシュ5%入り加里強化型骨粉
◆蒸製骨粉(N4-P19)【20kg】
菜種油粕10%入り窒素強化型骨粉