先日、つくばにある牡丹園に行ってきました。
園長自らのガイドで牡丹の花を堪能してきたのですが、その際に貴重なハナシをしていただきましたのでご紹介したいと思います。
牡丹といえば「立てばシャクヤク座れば牡丹」の喩え通り、日本の庭園には欠かせないものです。
その立派な姿から、景色に映えるよう場所を選んで一株植えるようなイメージがあります。
ところが、最近では「一本植えはせず」密植するんだそうです。
それは、紫外線対策。
昨今の紫外線はかなり強力で、地面に降り注ぐ紫外線のせいで地表面から3cmくらいは微生物を殺菌してしまうんだそうです。
病原菌なら幸いですが、この牡丹園は20年来無農薬で、微生物の力を利用して栽培している牡丹園。
この紫外線は困り者です。
そこで対策としては、地面に日光が当たらないくらいにボタンを密植するのだと。
牡丹の株自らを日除けにするのですね。
こうすると、地面表面にいる微生物も殺さず、活躍してくれるそうです。
ちなみに、ここでは、雑草も除去せず、抜いてそのままそこに置いておきます。
花がらも以前は除去していたのですが、最近では除去せず、その草の上に置いておくそうです。
すべて処理を微生物の力を借りてするのだとか。
なかなかの牡丹園でした。