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[302]酸性土壌を石灰で中和する

日本は酸性雨の影響で、何もしないと畑は酸性に傾きます。
また、有機質の肥料を与えていると、残留物で酸性に傾いていきます。
窒素分として硫安が使われている肥料も肥料成分を奪われた後に残る硫酸根により酸性化します。
硝酸系、塩酸系の肥料も同様です。

酸性土壌のいいところもあります。
土壌に固定された金属がイオン化し、肥料として効いてきます。
クエン酸をたまに撒くのは残留している肥料分を有効利用するためです。

とはいえ、酸性土壌を好まない作物も多いです。
多くの作物は弱酸性を好むため、土壌診断をして、酸度が強い場合は、石灰をまくなどして調整しましょう。

とくにホウレンソウ、ネギ、タマネギ、インゲンは酸性の土壌に弱いです。
pH6.5~8.0くらいに調整するとよく育ちます。

キャベツ、ニラ、アスパラガス、エンドウ、レタス、セロリ、カリフラワーなども酸性土壌に弱いとされる作物です。

酸度の調整は計算どおりにいかないことがは多いですが、以下の施用量を目安として調整してみてください。

カキガラ+卵の殻
BG土づくり元

使用する石灰は消石灰ですが、カキガラなどの炭酸カルシウムでも同量で大丈夫です。

目標「pH=6.0」とした場合の石灰量(g/平方メートル)

現在土壌pH→施用量(g/平方m)
pH4.2→620g
pH4.4→600g
pH4.8→550g
pH5.0→420g
pH5.2→320g
pH5.4→250g
pH5.6→150g
pH5.8→80g

※数値は目安です。土壌条件により変動します。

◆現在土壌の酸度診断にはpH計があると便利です。
土壌用酸度計(水分計付)SK-910A-D

◆おすすめの石灰(有機石灰)
カキ殻+卵殻の混合有機石灰【BG土づくりの元・20kg】【酸性土壌改良・有機質補給】

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