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[288]ブドウの「花ぶるい」予防にマンガン

ブドウ農家さんの要望で取り扱いを開始した肥料があります。

硫酸マンガンです。

ぶどう

【粉末】硫酸マンガン【800g】[硫酸マンガン(II)一水和物

ブドウは開花後の結実期に実を落とす習性があります。
これを花ぶるいといいます。

粒の大きな品種に起こりやすいです。
巨峰、マスカット、ピオーネなど。

これはブドウの生理現象で、余計な実を自ら落とし、後継となる種子に十分な栄養が行くようにするためです。

しかし、この現象を放置しておくと、まったく売りものにならないのでブドウ農家さんではジベレリン処理をします。

※ジベレリン処理…浸漬や噴霧散布等をして種無しブドウの生産、果実の落下防止、成長促進などに用いられる。(農薬)

農家さんではこのジベレリン処理をするときに、同時にマンガン液を使います。
マンガンを使うことで「ゴマシオ」と呼ばれる着色障害を防ぐことができます。

※ゴマシオ…房の中に薄い粒と濃い粒が混在し、ごま塩を振ったように見えるためこのように呼ばれます。

この着色障害はマンガン欠乏症である場合が多く、この対策としてジベレリンにマンガンを付加(0.5%)し、後期処理時に果房浸漬をします。

なお、マンガンは葉面散布でも効果があります。
花ぶるいはいろいろな原因で起こりますが、日ごろよりマンガン不足にならないように気をつけておきましょう。

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